122. 2021年4月2日 書誌登録サービス
 新刊が出ると、書協(日本書籍出版協会)にその本の値段やページ数などの概要を登録する。取次や書店はこの登録されたデータを見て出版社に注文を出す。一般の人でも閲覧可能で、値段や本のタイトルがわからないとき、目当ての本を探すのに便利だ(実際には一般の人はほとんど使っていないと思う)。しかし、この書誌登録サービス(無料)は利用者の減少を理由に3月で終了した。取次を通さない版元が増えているのだろう。4月からは日本出版インフラセンター(JPO)がこの書誌登録サービスを引き継ぐのだが、1点につき1000円の料金がかかるようになる。無料だったものが、一気に1000円となると、やはり高いなあと感じてしまう。そのかわり、これまでは登録することができなかった、書影や目次、具体的な本の内容まで登録できるようになるらしいのだが、果たして、どれだけの効果があるのだろうか。
 本の価格表示が税込になったりと、何かと忙しい新年度だ。
(M)