125. 2021年4月18日 名作
 何度挑戦しても途中で挫折してしまう本が何冊かある。そのほとんどが、ロシア文学の名作と呼ばれる作品だ。何度か読むうちに少しずつわかってくる、と言う意見もあるが、私の場合、何度読んでも頭に入ってこないし、眠くなる。そんなに無理して読まなくてもと思うのだが、これだけ世界中で名作と名高い作品なのだから、やっぱり最後までよみきらなければ、と言う変な使命感みたいな衝動が定期的にやってくる。そして毎回挫折する。何か良い方法はないかと探していたとき、「朗読」と言う方法を思いついた。と言っても自分で朗読するわけではなく、誰かが朗読したものを聞くと言うことだ。今やネット上にはプロからアマまでたくさんの人達が、朗読した音源をアップしている。世界の名作文学を専門に扱っている人もいて、いくつか目星をつけて、音源をダウンロードし、散歩のついでに聴いてみた。これが全くダメ。ものの数分で全然関係ないことを考えだす始末。ただ耳元で知らない誰かの朗読が垂れ流れているだけ。すぐに停止ボタンを押した。
 結局これは、朗読が悪いわけではなく、私とその作品との相性の問題なのだ。相性の合わないものを無理に読もうとしてもダメなのだ。これで納得がいった。もう、あの作品は読まない、、、とも言い切れない自分もまだ片隅にいるが、当分は手をつけるまい。
(M)