129. 2021年5月13日クリームコロッケ
 小学生のころ、家の近くによく行くレストランがあった。そのレストランで、生まれて初めてクリームコロッケを食べた。幼いながら、その美味しさに感動し、以来、そこに行くと必ずクリームコロッケを注文した。しかし、程なくしてそのレストランは閉店してしまい、もう二度とあのクリームコロッケを食べることができなくなってしまった。
 しかし、大人になってもあの味が忘れられず、美味しいと評判の洋食屋に行っては、クリームコロッケを注文していた。もちろんどれも美味しかったのが、あのレストランの味に並ぶものはなかった。
 それが、最近引っ越した家の近くにある古い洋食屋でクリームコロッケを注文したら、まさにあのレストランの味!とまではいかないが、限りなくあの思い出の味に近いクリームコロッケがでてきた。ついに巡り会えた感動で、思わず「美味い!」と声がでてしまった。まさか、こんな近くに"あの味"があったとは。一昨日食べたばかりだが、もうすでに食べたくなっている。
(M)