新居には8枚の障子があり、どれも古くなって、破れたりしているので、全て張り替えることにした。障子の張替えは、幼い時にやった記憶がボンヤリとあるが、それ以来なので、30数年ぶりだ。近くのホームセンターで新しい障子紙と障子用の糊を買った。買ってから思い出したのだが、昔、家の障子張替えを手伝った時、お米をすりつぶしてそれを糊替わりに使っていた。ついでに古い障子を剥がす専用液なるものも買ったが、剥がしている途中で、水道水でふやかしてはがしても変わらないことに気づいた。古い紙を剥がし、木枠を綺麗に洗って乾燥させ、糊付けをして新しい紙を貼る。仕上げに霧吹きで水をかけて張りを出す。作業としては複雑なこともないし、スムーズに進んだが、出来上がりを見ると、一目で素人作業と分かるような出来だった。8枚中納得のいく出来だったのは1枚だけ。あとは、少したるんでいたり、シワが寄っていたりと、どこかしらに課題が残った。
　後日、YouTubeでプロが張替えをやっている動画をみても、そんなに違いはないと思うのだが、そこには天と地ほどの技術と経験の差があるのだろう。