135. 2021年6月25日写真
 無明舎のTwitterに毎日一枚、ブラジルの写真をアップしている。この写真は、舎主が44年前(1977年)にブラジル日系移民を取材しにいったときに撮ったものだ。その膨大な写真のネガをデータに変換し直し保存していたものを一枚ずつTwitterに投稿している。サンパウロやリオなどの大都市から、マナウス、ベレン、トメアスといったアマゾン川流域の小都市まで様々な地域の写真がある。そこに写っている当時の車や、街の看板、人々の服装など、今ではみることができなくなったものがたくさんある。私が生まれてもいない時代の、日本から一番遠い異国の風景や時代の雰囲気は見てるだけで面白い。
 Twitter上で同じような投稿をしている人がいる。『混迷の国ベネズエラ潜入記』の著書、北澤豊雄さんだ。北澤さんはコロンビアを拠点に、南米を取材しているライターだ。北澤さんの写真は2010年代からの比較的新しい南米各地の写真で、都市部から農村部まで幅広い。舎主が撮った40年前の南米の写真と北澤さんが撮った最近の写真を見比べるのも面白い。すっかり変わったしまった街並みや、変わらない南米特有の雰囲気みたいなものにワクワクしながら、毎朝写真を投稿するのが楽しみになっている。
(M)