梅雨をすっとばして、一気に夏になりそうな好天が続いている。うちの畑の雑草も本気をだしはじめ、毎日、草取りに追われる日々だ。
今、専業農家兼詩人の方の詩集の編集をしている。この方は40年以上、自然農法にこだわり農業をしている方で、作品は、畑や田んぼ、農作物についての詩が多く、中には草刈りの苦労が綴られている作品もある。もちろん私の家庭菜園程度の畑と並べるのはおこがましいが、その苦労はとてもよくわかる。この方も除草剤や殺草剤は一切使わない。広大な畑や田んぼの夏場の草刈りは想像するだけで大変そうだ。
あるとき、この方の家にセールスマンがやってきて、毎年、草刈りが大変だから、田んぼの畦をコンクリートで舗装しないかという話をもちかけてきた。その時、この方は「雑草もうちの財産ですから」と言って断ったそうだ。なるほど、「雑草も財産」ととらえる考え方に感銘を受けた。
また、あるサイトで、畑に生えている雑草の種類で、その畑の地力を「荒地」「やせ地」「普通地」「沃土地」の4つに分けて診断できるというものがあった。その結果、私の畑は「沃土地」だった。
毎日の草取りは大変だが、これも「財産」と思えば、少し気が楽になる。
(M)