145. 2021年9月3日 おがる
 枝豆の実が大きくならない。外の殻は立派なのだが、中の実はあるかないか程の小さいものばかり。ちゃんと豆が入っているのが一つもできない。それでも一応収穫し、その貧相な枝豆を知人にみせると、「これはダメだ、まったく"おがってない"ね」と一言。ん? 続けて「実がおがらない原因として考えられるのは......」と話しは続いていくのだが、私の思考は初めて聞いた"おがってない"と言う言葉で止まったままだ。その後の会話の中にも何度か"おがる"がでてきた。文脈から察するに、"ふくらむ"とか"大きくなる"と言う意味の言葉だろうと解釈し話をきいていた。後で調べると、予想はほぼあっていて、"成長する"の方言だった。秋田、青森、北海道の一部で使われているが、これが関西方面では、"大きな声で叫ぶ"ことを意味する言葉になるらしい。
 枝豆がおがらなかった原因はだいたいわかったので、次は絶対におがらせてみせる。
(M)