152. 2021年10月25日 苗字
 以前、珍しい苗字について書いたが、また初めて見る苗字の方から本の注文があった。しかも今回は同じ日に3人も。
 一人目は「張替」さんという方。そのまま「はりかえ」と読む。元々は茨城県西部の有名な氏族で、茨城を中心に関東県に多いようだ。二人目は「色摩」さん。「しかま、しきま」と読み、山形県に多い苗字のようだが、宮城県加美郡の四竈という地名がルーツのようだ。鹿間、色麻、四竃、など表記は数種あるようだ。三人目は「歳清」さん。「としきよ」と読み、こちらはかなり珍しい姓のようで、全国でも数十人とのこと。日本姓氏語源辞典にも詳しい情報が乗っておらず、「この姓の由来をご存知の方、情報をお寄せください」との記載もある。
 これまでみたことない姓をみると、そのルーツを知りたくなる。9割方地名に由来するが、中には歴史や地名と全く関係なかったり、ルーツが未だ不明な姓もある。その姓の分布図をみて、注文者の住所と一致していると、なるほどと妙に納得する。少し趣味的傾向が強いが、ポイントは自分から探したりはしないこと。偶然の出会いを待っている。
(M)