154. 2021年11月8日
 今朝(am5:30)家を出ると濃霧がたちこめていた。10m先も見通せない程の濃霧だ。道路脇数台の車がハザードをつけて停車していた。運転が危険なレベルだ。私もすぐ自転車をおり、恐る恐る歩き始めた。ある程度視界のきく霧なら幻想的で素敵だが、ここまで何も見えないと恐怖心しかない。数年前、岩手県の安比高原へスキーをしに行ったとき、山頂付近で凄まじいブリザードが発生した。自分の足元すら見えない程の風雪の中、恐怖と寒さでガタガタ震えながらブリザードが去るのをじっと待っていた。今朝の濃霧にも一瞬その時と似たような感覚を覚えた。濃霧の中を100mくらい歩いたろうか。突然視界が開けた。徐々にではなく突然だ。振り返ると後ろはまだ真っ白い霧。霧と霧じゃない境目がハッキリしていた。まるで異次元空間を通り抜けてきた、と言うSF映画のワンシーンのようなだったが、前を向くと、いつもコンビニとハンバーガー屋、見慣れた景色が広がっていた。
(M)