169. 2022年2月18日 片手袋
 冬になると、手袋が片方だけ落ちているという不思議な現象が頻発する。両方揃って落ちていることはない。必ず片方だけだ。なぜこのような現象が起こるのかずっと不思議だったが、先日、私も手袋を片方だけ落としてしまった。落としたことにすぐに気がつき、来た道を引き返し回収できたので、今もその手袋は着用している。
 片方だけ落とすということは、片方だけ外している状況でなければならない。ふと考えると片方だけ外すことは日常茶飯事だ。携帯電話(スマホ)だ。私もそうだが、歩きながら携帯をいじることがよくある。手袋をしているとボタン(画面)が押しづらいため、片方だけ外す。外した手袋はポケットにいれる。この瞬間に片手袋の条件が成立する。ということは、携帯電話の普及以降にこの現象は始まったことになる。しかし、思い返してみると、携帯電話がなかった幼少期、学校の通学路などでよく片手袋を目にした記憶がある。それを丸めてキャッチボールのようなことをして遊んでいた記憶もある。となると、携帯電話説が起源ではない。なぜ、人は片手だけ手袋をおとすのか。これは人類史上稀にみる謎なのかもしれない。
(M)