252. 2023年11月28日
 今年は柿を食べられなかった。
 千秋北の丸にある無明舎の第二倉庫兼畑には50年以上たっている立派な柿の木がある。特に手入れはしていないが、毎年、甘くて美味しい実をつける。秋の楽しみのひとつだ。しかし、この柿を狙っているのは私だけではない。畑近くの千秋公園を塒にしているカラスたちだ。この千秋公園に棲むカラスたちは、うちの畑の柿が美味しいということが代々DNAに刷り込まれている。柿がほどよく色づき始め、そろそろ収穫しようと思い畑に行くと、目星をつけていた実はすっかりカラスに食べられている。彼らも食べ頃をよく知っているのだ。だから、完全に色づく3日前に収穫するようにしている。しかし、今年は収穫のタイミングで、3日ほど雨が続いた。まぁ大丈夫だろうと高を括っていた。3日後、いざ収穫に行ってみると、物の見事に全ての実がなくなっていた。木には1つの実も残っておらず、その綺麗な食べっぷりに感心するほど。ちくしょう!来年は絶対に負けない。
(M)