265. 2024年2月22日米倉
 先週、アートリンクうちのあかりという団体が主催している"はだしのこころ"というイベントに参加してきた。障害をもった方々の絵や詩、陶器や染物などを展示した催しだ。私は4人の友人と参加し、自作の詩を朗読した。このはだしのこころが開催された場所は秋田県指定有形文化財の旧松倉家住宅。伝統的な町屋で普段は一般開放されている。この近くに小舎と取り引きのある印刷所があり、よく建物の前を通ってはいるが、中に入ったのは初めてだ。私達がパフォーマンスしたのはこの建物の中にある米倉(として使われていた)だ。天井が高く開放感があり、声がよく響いた。実は、昨年、秋田公立美術大学の学園祭に呼ばれパフォーマンスしたときも、会場が大学内に残る古い米倉だった。それまで米倉は時代劇でしかみたことがなかったが、それ以来、米倉がとても身近なものになった。気にするようになると、秋田には昔の米倉を使った展示会や催しが多いことに気がついた。さすが米どころだ。文化財にはなっていなくても、今はもう使われていない米倉がたくさんあり、その数の多さに驚いている。
(M)