320. 2025年1月14日免許センター
 免許の更新で新屋にある免許センターへ。
 数年前更新に来た時は良くも悪くも昭和の名残り香が満載のボロボロの建物だったが、外観も内装もすっかり一新されていた。更新手続きの進行もスムーズであっという間に終わった。そして最後の違反者講習へ。2時間の長丁場。教室には20名弱。1番後ろの席に座る。失礼は承知でいうが、誰も真面目に講習を受けようと思っている人などいないし、講師もそれをよくわかっている。ただ、そういう制度だから、お互い粛々とそれに従うのみの不毛な時間。後ろからみているとよくわかる。何人かはBluetoothイヤホンをしてこっそりスマホで動画をみている。落書きをしている人、持ち込んだ文庫本を講習テキストに挟んで読んでいる人。私の隣に座ったおばさんは、講習が始まった瞬間から寝始めた。各々がこの2時間をなんとかやり過ごそうとしている。やり過ごそうとしているときに限って、時間はまるで牛歩でもしているかのように進まない。ようやく講習が終わったときには、座っていただけなのにどっと疲れが襲ってくる。新しい免許証を受け取り教室をでるとき、となりの居眠りおばさんと目が合い、どちらからともなく「お疲れ様でした」と挨拶をする。
(M)