東京自由が丘の老舗書店、不二家書店が2月20日で閉店することを発表した。創業102年の老舗中の老舗だ。高校時代、この書店の近くに友人が住んでいた。私は八王子に住んでいたが、休みになるとよくこの友人宅に遊びにでかけた。新宿や渋谷といった若者が集まる大繁華街と違って、落ち着いた大人の雰囲気が漂う自由が丘という街にあこがれを抱いていた。不二家書店にもよく通った。ジュンク堂のような大型書店大ブームの中、どこか懐かしい街の本屋という雰囲気が好きだった。不二家書店の近くには東京でも珍しい、スペアリブの専門店があり、本屋をでるとそこのスペアリブを食べるのが恒例だった。
snsに不二屋家書店閉店の張り紙画像がアップされていた。そこには「これまで必死で頑張ってまいりましたが、万策・力ともに尽きてしまいました」というなんとも胸が締め付けられるような文言が。思い出の場所がなくなるというのは本当にせつない。
(M)