Amazon輸送管理部から連絡。今年5月から始まったAmazon Hubデリバリーをやらないかという相談だ。Amazon Hubデリバリーとは配達業務委託のことで、要はAmazonの荷物を配達してくれということだ。昨今大きな問題になっている、物流、配達の人員不足の深刻さが伺える。対象はAmazon内で店舗を構える事業者だ(登録には会社の登記簿謄本が必要)。本業の合間にAmazonの荷物を配達するというもの。ウーバーイーツなどのフードデリバリーサービスのAmazon版だ。配達範囲は事業所のある場所から1.5キロ以内。荷物は3辺合わせて120cm以下5kg以下の所謂小物と呼ばれる物。配達は自転車かバイクか車。ただし車は軽自動車のみ。報酬は、1.2kg以下の荷物は1個82円。1.2kg以上は92円となっている。荷物は週3〜4回、Amazonのトラックで事業所に届けられる。1日約40〜50個を配達する。この数字通りに稼働したとして、月3〜4万円程度の報酬になる。流通業界には詳しくないので、この金額が高いのか安いのか妥当なのか判断しづらいが、まあ、高い ということはないだろう。未だ宅配ボックスを設置していない個人宅も多く、住人不在の場合は何度も再配達しなければならないリスクもある。首都圏ではすでに運用されていて、秋田県はこれからだという。
こういった物品の流通、配達の世界には"闇"が多いという。お金が欲しいというより、その闇を自分の目で確かめてみたいという好奇心が勝っている。問題はAmazon側が提示してきている配達数だ。週3〜4日、1日約40〜50個の配達というのはもはや"本業の合間にする副業"ではないような気がするのだが。
(M)