ついに秋田市中心部の住宅街、保戸野にツキノワグマが現れた。近隣の小学校は急遽休校になるなどの大騒動。警察が厳戒態勢で警備を張り、緊迫状況が続いている。
実は、私には予兆があった。というのも、この前日、無明舎第二倉庫がある千秋北の丸で、ツキノワグマの糞をみつけていた。最初は見間違いかと思ったが、近づいて見ると、消化しきれていないドングリの皮が混ざっており、確信した。そのすぐ近くには明徳小学校がある。外で作業していた教員にそのことを伝え、子供たちに注意喚起するようにお願いした。
ここからはあくまで私の予想だが、このツキノワグマは手形山に棲息している個体の可能性が高い。クマを追う写真家・加藤明見さんが何年も前から指摘しているが、手形山(浄水場)にはツキノワグマがいる。散歩、ハイキングコースとして秋田市民の憩いの場ではあるが、上を見上げると「熊棚」がある。私も毎年確認している。
この手形山のツキノワグマが、線路伝いに千秋公園付近に移動したと思われる。線路は人がおらず、奥羽線は本数がすくないため電車も頻繁に通らない。ツキノワグマのかっこうの通り道となる。そして保戸野中町付近に迷い込んだ。そう考えるとツキノワグマの移動経路として合点がいく。
秋田市は、街中を歩く人も熊鈴をつけている。産まれたときから、人や、車の騒音を聞いて育った個体に、熊鈴が有効かどうかは疑問だが、ないよりはましか。
いずれにせよ、秋田のツキノワグマ問題はとんでもないフェーズに突入している。
とこれを書いたのが、10/23。今は10/27。この個体が千秋公園のお堀に出没した。現在、千秋公園は全入り口が立ち入り禁止になっている。
(M)