81. 2018年8月14日   飛び込み
 ほぼ毎日、仕事終わりに県立プールに通っている。ここは秋田県で唯一、50メートルプールがある。この50mプールの横には、これまた秋田県で唯一の飛び込み専用のプール(水深2m50cm)もある。普段、50mプールで泳いでいるのだが、この時期は中高生の部活の貸切りが多く、貸切りが終わるまで待っていなくてはならない。そこで、待ち時間に飛び込み専用のプールサイドに座り、飛び込みの選手たちの練習を見学している。いつも小学校低学年から高校生までが一緒になって練習している。高校生達は、飛び込み板の上から助走をつけて回転しながらバンバン飛び込んでいく。一方、小学生の初心者はまず、3メートルの高さの飛び込み板の先端に体育座りをする。そして、前転する要領で頭から入水していく。見ている側としては、高く跳ね上がって飛び込むより、こっちのほうが怖そうに見える。実際、恐怖心に耐えられず、ずっと体育座りしたまま泣き出してしまう子もいる。これが飛び込みの一番最初の練習なのだそうだ。なぜか、派手な高校生たちのパフォーマンスより、こっちの練習に釘付けになってしまう。
(M)