84. 2018年10月10日 日本クマネットワーク
  公開シンポジウム
 日本クマネットワーク主催の公開シンポジウムが秋田県庁で開催された。全国から200人以上が参加する大規模なシンポジウムだ。会場ではクマを追う写真家・加藤明見さんの写真展示会も開かれ、そのお手伝いと、無明舎出版としても販売ブースを出させてもらった。販売ブースが会場受付の隣だったため、受付を済ませる来場者達の名簿を横目で見たいたのだが、東北、北海道はもちろん、関東、関西、四国から来る人もいた。驚いたのは大学生の多さで、そのほとんどが岩手大学の学生だ。岩手大学には日本で唯一、「ツキノワグマ研究会」というサークルがあり、そこの学生や、そのサークル出身のOBが大勢来ていた。
 面白かったのは、来場者の服装だ。ほとんどの人が、大きなザックを背負い、登山靴を履き、たった今山から下りてきたような服装できていた。さすが、クマのシンポジウムだ。年配の男性にはスーツ姿が多かったが、その人たちは全員、地元のハンターだった。そのハンター達はシンポジウムに参加するというより、加藤明見さんと情報交換するのが目的のようで、会場外で繰り広げられるハンターたちと加藤さんの生々しい立ち話は、正直シンポジウムのどの講演より面白かった。
(M)