うちのような小さな地方出版社がアマゾンのランキングを賑わすことなどほぼないのだが、今回、新装版として再刊した『成田三樹夫遺稿句集 鯨の目』は句集部門で3位まで上昇した。実はこの本、前回増刷したときは、某新聞の全国版に大きく記事が出てランキング1位になったことがある。やはり、成田三樹夫という名優の知名度はすごい。発売一週間前にTwitterで「新装版が発売」という宣伝ツイートをしたところ、往年の成田三樹夫ファンの方たちが一斉にリツイートし、アマゾンのランキングが急上昇したというわけだ。ツイッターをみていると、成田三樹夫の遺稿句集が大手出版社からではなく、地方の小さな出版社から刊行されることに、いかにも名脇役の成田三樹夫っぽいという意見が多かった。
　もう一つランキングに関して、『秘湯玉川温泉』という玉川温泉のガイドブック的な本が「国内旅行ギフトランキング」2位になった。これは全くの予想外で、なぜ急上昇したのかも全くわからない。普段、特にアマゾンのランキングなど気にすることはないが、トップ10入りするとやはり浮き足立ってしまう。まあ、このランキングも一時間ごとに更新され、一時間たつと急下降する。一瞬の花火のようなものだ。