Vol.698 14年4月5日 | 週刊あんばい一本勝負 No.691 |
風邪の後は右足激痛、どうなってるの? | |
3月29日 今日、新刊ができてくる。週末なので、本来なら来週初めの「着」にしてもいいのだが一刻も早く到着を待っている人たちがいる。というか、消費税が上がる前に届けたい。というわけで今日はアルバイトにも来てもらい、3名がかりで発送作業の予定。外は快晴、恨めしくもあるが、そんなことはいってられない。明日日曜日は東京で「お別れの会」に出席する。こんな仕事をはじめるきっかけをつくってくれた模索舎・五味正彦さんを送る会だ。スカッとした春を迎えるために、いろんなハードルを乗り越えつつあるのかな、いま。よくわからない。春なんて永遠に来ないのかも、と暗い気持ちになることしばしばの老いの日々。 3月30日 ギリギリまで待ったが、けっきょく本は届かなかった。東京の製本所から届くはずが消費税駆け込み需要の影響なのかで、道路事情は混乱しているようだ。週末予定はすべて狂ってしまった。学生バイトは何もすることがなく、待つこと以外することがない。誰にこの怒りをぶつけていいのやら。広面のガソリンスタンド前には消費税値上がり前にガソリンを入れる車の長蛇の列。数百円でも得するならという気持ちはわかるが、300円のために2時間も待つ、というのはどうなの? ま、ヒトサマのことはどうでもいい。はやくこの消費税のごたごたが片付いてほしい。 3月31日 日曜から月曜まで1泊2日東京出張。模索舎・五味正彦さんのお別れの会は知り合いが5,6名ほどいた。こうした会には出るべきだな、と友人たちと久しぶりに再会して痛感。ここで会うのが最期になる人もいるのは間違いない。東京と秋田は遠い。月曜日は神保町ぶらり散策。すずらん通りの変貌に驚いた。「本の街」とは名ばかりで秋田のナントカ商店街と差異はない。かわっていなかったのは神保町交差点にある岩波ブックセンターS社長。S長老は84歳の現役書店マンだ。「東京オリンピックまで現役で」などとため口でお話しできる先輩だ。山の仲間たちでも70代を超えた人たちは尊敬の対象だが、このS社長を見ると70代なんてヒヨッコ同然。今度奥さんと五能線旅行に行きたい、という。元気なS長老とお会いできただけで、今回の出張は収穫。 4月1日 4月1日から息子が無明舎に入舎することになった。2週間ほど前に突然決まったことで、実は私自身がこの急な展開に一番戸惑っている。入舎とはいっても、この半年間は見習いの下働きだ。学生アルバイトが成長し仕事をこなせるようになっているので、そのアルバイトのお手伝いをするといったあたりから、スタートさせるつもりだ。どこまで続くのか、出版の仕事に未来はあるのか、親としては不安がないわけでもないが、親子2人、前を向いてやっていくしか方途はないようです。この半年間、ひとりで気楽に生きていくための準備をようやく整えたばかり。人生はなんとも皮肉で、予定通りにはいかない。不肖の息子ではありますが、なにとぞ皆様にはご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。 4月2日 右足股関節が猛然と痛みだした。東京出張のあたりから右足付け根に違和感があったが、昨日一日ずっと同じ姿勢で座りっぱなしがよくなかったかもしれない。夕方立ちあがろうとしたら激痛。松葉杖なしには歩けない状態にまでなってしまった。ひねったり曲げたりくじいたり打ったりした記憶はない。朝起きたら痛みがあった。疲労からくる腰痛が原因だろうか。そういえばここ1週間ほど妙に腰が重かった。立ち振る舞いのさいに腰が重いのが気になっていた。その腰をかばっているうち痛みが股関節周辺に溜まってしまった、と考えれば納得がいく。腰痛のスペシャリストで、近所のT整骨院に行き、今朝は治療からスタート。ま、いろんなことがあります。 4月3日 激痛は一夜にして消えた。見事に痛みはどこかに飛んで行ってしまった。昨日の激痛は何だったのだろうか。昨朝、近所のT整骨院に行くと「背中も肩も腰もギシギシに凝り固まっている」といわれた。1時間ほど施術すると身体が軽くなった。今朝目覚めると、痛みはすっかり消えていた。疲労とストレスで筋肉が悲鳴をあげていたということだったのか。東京出張がそれに拍車をかけた。もろもろの筋肉疲労が股関節に集中してしまった。そういえば3週間近く山も御無沙汰。山行は筋肉や精神のリラックスに重要な役割を果たしている。これを怠ったのも今回の激痛と無縁ではないような気がする。ストレッチで入念に筋肉をほぐしていれば、もしかすれば防げた「痛み」だったのかもしれない。 4月4日 50円も80円も切手の在庫はたくさんある。これにすべて2円切手を貼りなおさなければならなくなった。職業柄、手紙やはがき用の切手は毎日使う。そのため大量の50円、80円切手を持っている。有効使用のためには2円切手が大量に必要だ。わざわざその2円切手を買いに行く「勇気」と「時間」がない。そこで学生バイトのM君に頼んで近所のコンビニを梯子してもらった。安さと煩雑さを嫌い、意識的に置いていないコンビニも多いのだ。結果、M君は4店で150枚分の2円切手を買い貯めてきた。M君はコンビニでバイトもしている。「客単価の下がる2円切手買い」はコンビニ側のもっとも嫌がる代表的な客だそうだ。2円切手100枚買っても金額は「200円」。おまけに領収書まで要求するのだから、確かにお店には申し訳ない。と思いつつも郵便局まで行かずに済んで、正直ほっとしている。ずっと2円が心に突き刺さった「とげ」だった。 (あ)
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