歴史・民俗
2018年刊

移民と日本人
ブラジル移民110年の歴史から
深沢 正雪(ふかさわ まさゆき)
A5判・180頁 定価1800円+税
ISBN 978-4-89544-653-2

移民は正しく日本近代史に組み込まれているのだろうか?
100年をこす移民史のなかの事件、論争、話題を分析し、「隣の外国人」を理解するための、移民と日本人論を現場から定期!

冊数

 25万人もの日本人がブラジルへ移民として渡ってから110年が経ちます。現在ブラジルには世界最多の190万人の日系人が住んでいるのですが、これだけの「人の大移動」があったにも関わらず、日本国内で教えられる日本史や、日本人の関心からはその存在が煙のように消えてしまっています。地球上で最も日本から遠いブラジルに25万人もの移民を送り出したのはなぜか。そして「日本を出た日本人たち」は移住先でどんな歴史をたどったのか。世界最大の日系社会がどのようにブラジルに築かれ、そのことが世界にどのような影響を与えたのか。
 在伯の著者が20年以上にわたり追い続けたブラジル日系移民の歴史と今を集成した渾身のルポルタージュ!

著者略歴
1965年静岡県沼津市生まれ。92年からサンパウロ市にある日本語新聞「パウリスタ新聞」で研修し、95年にいったん帰国。99年、群馬県大泉町でブラジル人コミュニティの内情を書いた『パラレルワールド』で潮ノンフィクション賞を受賞。2001年にサンパウロ市の日本語新聞「ニッケイ新聞」入社。04年から編集長。『一粒の米もし死なずば─ブラジル日本移民レジストロ地方入植百周年』『「勝ち組」異聞─ブラジル日系移民の戦後70年』(いずれも無明舎出版)を出版。

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