あきた文学風土記[品切れ]
A5判・248頁 定価2427円+税 冊数
T 郷士を愛慕した作家と作品
小杉天外  新聞小説『魔風戀風』で文壇の寵児に
後藤宙外  明治文壇に大きな足跡
石井露月  俳壇の巨匠、郷里で医業に献身
田口掬汀  記者−流行作家−美術評論家
平福百穂  近代日本画の大家・アララギ派歌人
滝田樗陰  「中央公論」名編集者、日本文芸発展に寄与
安成二郎  新作風をひらいた生活派歌人
堀井梁歩  自由思想に生きた農村運動家
武塙三山  文人市長・小説『単純な男』は秀作
今野賢三  郷土に題材を求めたプロレタリア作家
金子洋文  劇作家・日本演劇界の重鎮
小牧近江  「種蒔く人」発刊の立て役者
山田順子  生涯文学の夢捨てず〃恋の遍歴〃
伊賀山昌三  日本新劇史上特筆される劇作家
小林多喜二  痛恨!わずか三十年の人生
伊藤永之介  農民への愛情を貫いた作家
青江舜二郎  戯曲『法隆寺』で岸田演劇賞受賞
石川達三    新聞小説界の第一人者
松田解子  鉱山に働く労働者を描く
八木隆一郎  舞台劇・放送劇の叙情派
鈴木清  著作で自らの意志を訴える
矢田津世子  繊細な情感、薄命の美人小説家
渡辺喜恵子  秋田県出身直木賞作家第一号
佐藤鉄章  秋田の文芸同人誌から中央文壇へ
富木友治  柳田国男に師事した民俗研究家
千葉治平  『虜愁記』で直木賞を受ける
加藤富夫  四たぴ芥川賞候補、借しまれる急逝
野口達二  歌舞伎に造詣深い劇作家・演出家
杉田瑞子  文学に殉じた稀有な閨秀作家
高井有一  秋田の風土を背景にした名作群
阿部牧郎  旺盛なる筆致、円熟味増す〃売れっ子〃
西木正明  探険・冒険家人生の直木賞作家

U 作家が描いた秋田の風士
海は荒れ雨もようの男鹿  幸田露伴
芭蕉を慕い八郎潟まで  正岡子規
峠越え仙岩峠で足捻挫  田山花袋
葉子の実家本荘古雪町  徳田秋声
行脚中五城目森山の眺望  河東碧梧桐
男鹿半島の自然保護に関心  柳田国男
田沢湖の水の青さと深さ  島木赤彦
大曲丸子川月夜の雪景色  プルーノ・タウト
横手に病床の百穂を見舞う  斎藤茂吉
湯沢で伝導師、文芸誌創刊  山村暮鳥
秋の宮温泉郷で疎開生活  武者小路実篤
歌会で来秋院内峠で車中歌  若山牧水
十和田錦木の悲恋伝説うたう  石川啄木
川反情緒を書いた出世作  谷崎潤一郎
古代人になりきり雄勝峠を  釈迢空
雪解横手汽車旅道中記    内田百
素朴な秋田美人に心ひかれ  結城哀草果
大正時代秋田で役人生活  芹沢光治良

山と川のある町・横手が舞台  石坂洋次郎
羽後町貝沢で酪農指導  鶴田知也
秀麗鳥海山・高原美八幡平  深田久弥
田ノ沢分校母と子合奏団  サトウハチロー
再度男鹿の風物に親しむ  島木健作
亀田がヒントで事件解決へ  松本清張
幼時は太田町旧川口鉱山に  高橋喜平
西馬音内盆踊りに魅せられ  岡本太郎
仙北娘マタギの活躍ぶり  戸川幸夫
雄勝町役内川の温泉も背景  沢野久雄
羽後町最後の鷹匠がモデル  藤原審爾
横荘鉄道で米の買い出し  吉村昭
火山地獄の巻=後生掛温泉  富脇俊三
秋田県警刑事も事件に登場  西村京太郎
『奥の細道』最北の地象潟へ  松尾芭蕉
補遺・秋田と文学作品

V 秋田文学者群像

W 秋田の風物をうたった詩歌

秋田県内文学碑一覧
参考文献


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