新刊、近刊、目白押しの年の暮れ
4回目の冬のDM出しが終わった。これで年末の大きな仕事が片付いたわけだが、さて売り上げはいかに。ま、あまり大きな期待はしないでおこう。新刊の特徴は「岩手もの」が多いことだろう。『写真集 花輪線』『写真集 釜石橋上市場』が新刊で、『岩手の滝』『日帰り 岩手の温泉』が来年2月に出る。同じテーマや地域の本が立て続けに出るのは、わが舎の伝統的怪奇現象(?)なので驚きはしないが4冊すべてが写真集かヴィジュアル本でなおかつ岩手ものというのはちょっと珍しい。こんなことはこれまでもなかったなあ。異例といえば来年早々1月の新刊は4冊。1月という時期に新刊が4冊も出るというのは近年なかったことである。そのラインナップは、秋田の児童文学者たちの作品集『空を飛んだきつねとたぬき』、小説集『風のしおり』、先にあげた『釜石橋上市場』そして月末に
復刻版『訳万葉』という大きな本が出る。この『訳万葉』はHP紹介を見てもらえれば詳細がわかるとおもうが、昭和30年に刊行されて話題になった万葉集全首の口語訳。音の数、行数を違えず、韻律をそのまま踏んで口語訳したというすさまじいもので、当時、大舘氏在住の高校教師で万葉研究者の手で私家版が出され、それを筑摩書房がすぐに単行本化、後に日本古典文学全集にまで収録したのだが、単独ではもう入手不可能な「幻の本」なのである。定価が12600円と個人ではなかなか手が出せない高価なものだが図書館や公的機関ではぜひ1冊常備して欲しい本。限定300部なのでご注文はお早めに。