No.113
ちょっと疲れてピークはお預け
[秋田駒ヶ岳(1637m・大仙市田沢湖町――2015年9月27日)]
 集合場所からの出発は朝5時。ということは朝4時起きになる。もうこれだけで夜更かし男にとっては苦痛だが、そう言いながらもずいぶん慣れてきたのも事実だ。いつもなら朝4時というと星がきれいだが今日は星が出ていない。天気が崩れる予兆だろうか。
 4時40分には迎えの車が到着。それまでに洗顔し荷物チェック、コンビニで朝昼のおにぎりやサンドイッチを買っておく。新聞を読むほどの余裕はまだない。

 今日は秋田駒を前回とは逆に時計回りに1周するコースだ。今年2回目の山だ。コースタイムは6時間半ほど。毎年定番で登っているコースだ。不安や危険はないが心配なのは4日前に真昼岳に登っていることだ。その疲れが残っているのか、それは登ってみるまでわからない。
 曇り空のなかを岩手県国見温泉側登山口をスタート。少し体が重い。これは疲れというより左足首に前から感じていた「痛み」のせい。痛風なのか魚の目なのか登山靴の圧なのか、原因はよくわからない。登山中ずっと左足指付近に違和があったから、たぶん靴が細身すぎて足を圧迫しているのかもしれない。
 約1時間で横長根分岐へ。ここまで登ると一安心。ここからは外輪の峰歩きで、景色のいい平坦な歩きがしばらく楽しめる。折よく分岐を過ぎたあたりから天気も回復、青空が広がりだし、男岳や女岳がくっきりと青空の中に浮かび上がった。
 水沢分岐まで到着し、あとは5百羅漢から一気に男岳の山頂を目指し、そこから馬の背を通り横岳に至り横長根分岐に戻って来る。という予定なのだが、5百羅漢でほぼ全員が疲れを覚えていた。今日は無理をせず5百羅漢からムーミン谷に降り、そこで昼食。男岳も横岳もパスすることになった。私自身もかなり疲労感を覚えていたので、この決定はうれしかった。

駒の威容

チングルマも紅くなり
 横長根分岐に帰ってきたあたりで、突然小雨が降りだした。急いで下りれば合羽を着なくても降りられそうだが、何度も雨では災難をこうむっている。合羽に傘という完全装備で降りることにした。ほかの人たちは大丈夫と判断、そのまま織り出したが、私のほうが正解だった。登山口をまじかにして、すさまじい雨になった。
 それにしても平易とは言いながらも秋田駒ヶ岳は長丁場だ。油断するとけがをする。天気が良ければ「天上の散歩」を楽しめるが、荒れると「地獄の徘徊」と化す。
 温泉はSシェフ御用達の「花葉館」。例の電気風呂のあるところだ。これが腰痛には効くらしい。でもはいる気は、まったくない。

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