No.114
今年の紅葉は「紅」が弱く、くすんだ印象
[栗駒山(1628m―2015年10月7日)]
 今日も朝4時起き出発5時の早出。だいぶ慣れてきた。前夜もまあまあ睡眠は確保できたし、夜空の星も驚くほどきれいに輝いていた。懸案だった山行の「早起き」と「便秘」問題は、両方ともいい方向で解決に向かっている。山行になると決まって便通が悪くなり、登山中に便意を催し悩んだ時もあった。最近は朝に便意がなくとも途中のコンビニや道の駅で用を足すことができるようになった。これも進歩と言えば進歩、自分的にはおおいなる前進である。
 今日は水曜日。日曜以外の週日登山は珍しい。週末まで待つと栗駒山の紅葉は終わってしまう。という判断から異例の週日登山と相成った次第。前日までは台風の影響で小雨模様だったが、今日は晴れ。栗駒山頂から天馬尾根を通って秣岳まで縦断するコース。栗駒の紅葉の神髄はこの縦走コースの中にある。

 いつものように宮城県一関側にある登山口をスタート。縦走なので秋田県の須川湖登山口側にもう1台の車を駐車させておく。下山後はこの車に乗って一関側の登山口に戻ってくる。
 平日にもかかわらず登山客や観光客が駐車場にはあふれていた。さすが紅葉のメッカ。県外ナンバー(秋田、宮城、岩手以外)の車も多い目につく。九州ナンバーの車もあった。
 昭和湖までは緩やかな登り。栗駒の欠点は登山道がいつも「濡れている」ことだ。雨の通り道で水はけが悪い。晴天でも登山道はアンコのようにドロドロなこともしばしばだ。今日も晴れているのに登山道はぬかるみがおおく、気持ちがなえてしまう。
 昭和湖に着いて、いまひとつ紅葉がさえないことに気が付いた。「紅」がもう終わっているのである。肝心の「紅」がくすんでいるため、山全体が暗く沈んだ印象だ。あの錦秋の豪華さの盛りはもう過ぎていた。残念。紅葉とともに栗駒は山頂付近の風の強さでも有名だ。今回はそれほどでもなかったが、それでも山頂で昼飯を食おうとは思えない寒さと風が舞っていた。
 分岐の天狗平まで下り、そこから秣岳への縦走がスタートだ。ここからが紅葉の本番なのだが、縦走には行き帰り2台の車が必要なので、グループ登山でなければだいご味は味わえない。

秣のなかで記念写真

こんな感じの紅葉でした
 縦走が始まって左足指裏に激痛。2か月ほど前から足裏にかすかな違和感はあったのだが痛みまではなかった。それで放っておいたのだが、下山時に靴の圧力が強くなったのか痛み出してしまった。着地のたびに激痛が走る。
 秣岳の手前の林で昼食。昼ごはんがのどを通らないほど痛みは激しい。どうにか秣山頂にたどり着いた。下山中も足裏の痛みは一向に去ってくれない。須川湖口にたどり着き急いで靴を脱ぎ、患部をリーダー・Sシェフに診てもらうと「魚の目だ」の一言。明日にでも皮膚科で治療してもらうことにした。やれやれ今回の栗駒は紅葉どころではなくなってしまった。
 温泉は東成瀬のなるせ温泉「東仙歩」。小さな宿だが、風呂場はなかなか風情がある。ちょっとぬるめの湯で露天風呂もない。その代わりに巨大な石をくりぬいた一人用風呂が2つ用意されている。大浴場の湯がぬるめなので石風呂は少し熱めだ。ガラス窓から入ってくる自然光が目に優しい。客がいなかったせいもあるが、家の風呂のようにリラックスして寛いだ。

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