No.139
矢島口は雨の日でも傘いらす
[八塩山(713m・東由利町――2016年7月10日)]
 今日はモモヒキーズではなく有志4人で八塩山矢島口登山。発案者は私で、どうしてもまたこの山に行きたくなった。雨だったが、このコースならカッパも苦にならない。
 山よりも難関は矢島の鳥海山国際禅堂から登山道まで2,5キロの山道だ。登山道は国の整備事業の予算があるのできれいに下刈されているが、そこにいたる山道は草が生え放題、普通乗用車では腹がついて走れない。今日は2台のジープ型車両。1台は東由利側の登山口に置き、もう1台で矢島登山口へ。矢島から登って風ぴらコースを降りてくる縦走だ。

林道に突然現れたカモシカの赤ちゃん

これが自家製弁当
 国際禅堂を過ぎると前回とは比べ物にならないほど背丈の伸びた草木が前途を阻む。ほとんどジャングルの中を走っている気分だ。ここで突然カモシカの赤ちゃんと遭遇。やぶから突然飛び出してきて車の前を全力で走っていたのだ。息が上がって横のやぶに戻るまで100mほど走っただろうか。やぶに入ってもしばらく我々の車を呆然と眺めていた。何が起きているのか自分でもモよく理解できないようだった。カモシカは何百回も観ているが、赤ちゃん単独というのは初めてだ。大きさは大人のウサギほど。「バンビちゃんと」と呼びたくなるほど愛くるしい。近くに母親がいるのは確かだが、はぐれたりしないだろうか心配だ。前回と同じように2時間20分で山頂へ。山小屋に入ってゆっくり昼食。今日の自家製弁当で完食。小屋で1時間も休養をとり、下りは名物のコブのあるブナをみて、生え放題のミズをとりながら1時間半で下山。八塩山を隅から隅まで堪能した。
 山はやっぱりいい。と同時にもう修行増のような激しい山行はストレスが溜まりリフレッシュより不安やストレスの素になりつつある。焼石、神室、鳥海、和賀といった「覚悟」の必要な山は「敬して遠ざける」時期に来ているのかもしれない。例年ならこの7月8月は毎週大きな山行きがあるのだが、今年は年齢や疲労、ストレスを考え、それらの山行をキャンセル、ストレスのたまらない楽しい山歩きに専念することにした。
 温泉は前回と同じ「ぽぽろっこ」。

backnumber  ◆ Topへ