No.175
鳥海山のたなごころの雪原を歩く
[冬師湿原(由利本荘市・2018年3月18日)]
 何とも素敵な名前だ。どんな意味なのか調べてみたが、地名辞典などには書いていない。江戸時代に新田開発のために開拓された集落で、小さな丘が冬師山と命名されている。もともとは山の名前だったのだろうか。いやそれは逆か。物の本によると昔は本荘領で山一つ隔てた仁賀保領と領地をめぐっての藩同士の争いもあった記録が残っているそうだ。
 鳥海山ろくにあるこの「冬師湿原」は、ほとんど平坦な雪原である。時計回りに湿原をグルリと1周すると4時間、雪が少なくかつ重いので、スノーシューを履いていて4時間の歩きはけっこうハードなハイキングだ。上り下りがほとんどないので「南極の大和雪原のよう」(行ったことないけど)、というので故・藤原優太郎に連れて行ってもらったのが最初だった。
 その時の記録を調べてみると2011年3月5日。東日本大震災のちょうど1週間前だった。名前もロケーションも気に入って以来3度ほど歩いているが、やはり最初の7年前の雪原歩きの印象に残っている。今回はいつものモモヒキーズメンバーに加え地元紙の記者M君も参加。秋大時代からうちでアルバイトをしていて当時も何度か山行にも参加しているのだが、いきなり4時間はさすがにきつかったようだ。

鳥海山の掌(たなごころ)

ここが山頂の東屋
 薄曇りの天気だが、すぐ横には巨大な白銀をかぶった鳥海山がほほ笑んでいる。鳥海山のたなごころで遊ばせてもらっている、という印象が強い。鳥海山を眺望するためのスノーハイクといってもいいのかもしれない。雪原を歩きながら、もう数十日もたてば、あの頂まで「挑戦」する季節になる。今年のモモヒキーズの登山計画では計4回の鳥海山登山が組み込まれている。今年はちゃんとあの頂に立てるだろうか。体調はいいし毎日5キロの散歩も欠かさない。でも鳥海山はそんな「自然体」で登れるようなやわな山ではない。それ用にちゃんとスクワットや体幹を鍛えるトレーニングしなければ無理だ。
 冬師湿原を歩きながら「明日からでもちゃんとトレーニングしよう」と誓って帰ってきた。

 温泉は大内町にある「ぽぽろっこ」。ここの露天風呂は小さな滝がありけっこう好きな湯だ。人気があるので客で混雑しているが、併設された売店でいつもの三角揚げ(おぶらげ)を買って帰途に就く。今回は湯冷めはしなかった。季節はすごい勢いで春のほうに駆け出しているのだろうか。

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