No.190
11月の五座目は八塩山(矢島口)
[八塩山(矢島町・713m・2018年11月29日)]
 今日は木曜日だがお休みをいただいて秋田県の山では最も好きなハイキングコース、八塩山矢島口コース。Sシェフとの二人旅だ。今年はこの好きな山に行く機会がなかなかなく、どうにか頼み込んで実現した企画なので週日となった次第。
 天気が心配だが午後からは確実に雨の予報。それにしても11月中に登った山はこれで森吉山、男鹿真山、雄長子内岳、房住山そして八塩山と計5座になる。これは1か月間の山行回数記録としてはこれまでのタイ記録ぐらいかな。
 ほとんどハイキング程度の軽い山ばかりだが、つらいのはあい変わらず「朝起き」だ。4時、5時起きは半世紀以上のゴリゴリの「夜更かし派」にはきつい。もう70の老人なのだから、そろそろ早起きが好きになってもおかしくないの、だめだ。冬の山は3時を過ぎると暗くなり始め、里でも4時半になるともう暗くなり出す。このぐらいの時間に家を出ないと下山してから真っ暗な道を遠距離運転して帰らなければならなくなる。この危険も侮れない。
 久しぶりの矢島口コースは期待通り、フッカフカの落ち葉のじゅうたんの上を切れ目なく山頂まで歩いて行ける夢のようなコースだ。行きだけで3時間弱かかるから急な斜面もけっこうあるコースなのだが、とにかく足場の快適良さはどこにも引けを取らない。ずっと気分良く歩いて行けるのだ。

こんな落ち葉の道が永遠と

鳥海山をバックに
 途中でクマの糞を見つけたが、他の登山客はいつものようにゼロ。このコースで人に会うことはまずないのに、登山道はきちんとした草が刈られていて気持ちいい。おまけに木々の葉っぱが全て落ち切っているので眺望もいい。あいにく鳥海山の山頂は煙っていたが、木々の隙間から見える海や村や山容は美しい。
 ここのコースを登るようになると東由利からのコースはまったく論外というか魅力半減になってしまう。
 2時間40分で山頂到着。山頂にも登山客の姿はなし。午後3時から雨が降りそうなので急いでランチを済ませ下山。
 下山の所要時間は1時間40分。登山口駐車場に着くと同時に雨が降り出した。
 温泉はこのところよく利用する前郷にある交流センター「ゆりえもん」。シンプルで露天風呂もない場所だが、最近はこうした「湯に入るだけ」の施設のほうがさっぱりして好きになりつつある。客で混雑していないのもいい。混雑していない日帰り温泉の共通点は「脱衣所が狭くて使いにくい」こと。ここもその例外ではない。

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