No.232
秣も紅葉ラッシュだった
[秣岳(東成瀬村 1424m 2020年10月7日)]
 週日の水曜日だが仕事は臨時休業。栗駒山の隣にある秣岳登山。県内では秋田市から最も遠くにある県境の山で、この時期にこの山を選択したのは紅葉の見ごろを見越してのこと。紅葉は栗駒山の華だ。ここに登らずして紅葉は語れないのだが全国からも紅葉目当ての登山客が押し寄せる。例年、この時期の栗駒は原宿並みの混みようになる。これは避けたい。そのためわざと週日を選び、栗駒山も避けて、隣の山を選んだという用意周到な「読み」だったのだ。ところがそうした「読み」はすべて外れた。秣岳もものすごく混んでいたのだ。若い人が多いのにもビックリで、お前たち仕事はどうした、と説教したくなったほどだ。栗駒の駐車場が満杯でこちらに流れてきた組みもいるようだ。路上駐車の車は仙台や山形、岩手と東北からまんべんなく集まっている。
 栗駒は宮城県の山だが秣は純粋に東成瀬村に属している。登山道も整備されて登りやすいが、木の根っこと岩と雨が溜まりやすい参道の泥がやっかいな山でもある。靴もズボンもデロデロになるのは覚悟したほうがいい。

寒いのでレインウエアーを着て

紅葉真っ盛り
 登り始めて1時間40分で山頂に。そこから栗駒縦走路にこえ、草紅葉を堪能してきた。毎年このへんは風が強く、身を隠す場所もないので昼ご飯を食べる場所に苦労する。今回は大きな岩陰の中に入ってランチだったが、やはり風は冷たかった。と同時にひっきりなしに登山客と出会うので、その挨拶もくたびれる。人気の山はそれなりの魅力があるのはわかるが、こうも登山客が多いと興ざめもする。そのための一歩はずした秣岳だったのだが、他の人たちも同じようなことを考えている。素人の甘い考えだったことを猛省する。
 それでもまあ先週の秋田駒に引き続き、連続で紅葉を拝めたのは収穫だった。去年はいろんなことがあり、紅葉はほとんど目にしていないからだ。

 温泉は東成瀬村にある「東仙歩」。天井の高い、岩で3段に浴場を組んだ、なかなかにユニークな温泉だ。ここもやはりお湯はぬるかったが、これもコロナ禍による経費節減のためかな、と少し疑ってしまった。お湯に入る前、成瀬ダムの工事現場を見学してきたのだが、連日数百人の人たちが現場で働いているのだから、その客の流れも当然ある。元々ぬるいお湯だったのかもしれない。

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