No.237
下山で転倒、左ひざ横をねんざ、か
[七座山・二ツ井町 287m 2020年12月6日]
 曇り空だが今日はSシェフと二人で二ツ井町の七座山(ななくら)へ。案の定、車中で雨が降り始めた。登山口でどうするか迷っていたら、次から次へと登山客がやってきた。なかには青森からの人たちもいた。そんなに人気のある山だったの? コロナ禍で自粛にうんざりした人たちなのだろうか。確かにここの山ならハイキング気分で登れるし、その割には大自然風の巨樹や巨岩もたっぷり楽しめる。それにしてもこの時期、こんな小さな山に多くの登山客がいることじたいが、いまだに経験したことのない驚きだ。
 スパイク長靴で登ることにした。これが正解だった。登山道は落ち葉と泥がまじりあったあんこ状態。長くつならスイスイと登れる。
 小雨の中を歩くのも気持ちいい。この山は標高が低く急坂もないのでスノーハイキングにピッタリの山だが、ここ数年、実は山頂に立っていない。雪で登山道が消され、いつも頂上付近で道に迷い、引き返しているのだ。今回は慎重に道を確かめながら、登山道からそれないように歩を進めた。
 小雨の中をゆっくり登り続け2時間で山頂の権現様へ、どうにかたどり着いた。山頂に立つのはひさしぶりだ。霧氷で真っ白になった木々が美しい。風が冷たいのでここでランチは取らず、下山後に食べることにした。
 雨はやむことなく続いたが不快ではない。カッパを着て吐く息で曇るメガネをふきふき、来た時とは別の下山道を下りる。その下山の途中、急坂で転倒してしまった。左ひざのあたりをひねってしまった。あまり痛みはない。でもちょっとしびれたような感じになり重心をかけるのが怖い。Sシェフに言われて急いで簡易アイゼンをつけて歩き出すが、やはり左足はフワフワして力が入らない。急坂が続くのでストックを松葉づえ代わりにソロソロと降りてきた。明日あたり腫れて歩行困難の可能性もあるなあ。

巨岩の前で

頂上付近は木々が真っ白

 下山して近くの新しくできた道の駅で弁当を広げて食べる。このところ自家製の弁当を残すことはほとんどなくなった。食欲もあるし、好きなものしか弁当に詰め込まないからだ。温泉は「壱ノ坐」。小ぶりだが清潔で新しい日帰り温泉のある旅館だ。客は誰もおらず貸し切り状態だったが、お湯がぬるい。2,3カ月前も東成瀬の「東仙坊」で同じようなぬるい温泉で、なかなか上がられず往生したことがあった。人が来ないと温度設定も低めにしているのだろうか。
 入浴後、左ひざに少し痛みは出てきたが歩行に支障はない。なんとかこのまま来週もってほしい。来週は忘年会や講演、打合せが1本ずつ入っている。(翌朝、恐る恐る起きて、ソロソロ階段を下りてみた。痛みはほとんど感じない。どうやら松葉づえ生活は免れたようだ。うれしい)。

backnumber  ◆ Topへ