No.305
前岳・5月中だけで6回の山歩き
[太平山前岳・774m・秋田市――2024年6月1日]
 今日から6月。5月中だけで6回、前岳、中岳に登っている。今月も同じくらいは登りたい、と6月最初の土曜日、薄曇りの中、金山滝から前岳へむかった。朝8時半、駐車場で「毎日太平山」のO先生と久しぶりに会った。ちょうど下りてきたところだという。もう80半ばを超えているのにこの元気は化け物だ。いつも一緒に登っているK女史もいて、この2人のパワーは形容の仕様がない。
 そこにもう一人、伝説の人物が降りてきた。なんだか今日はすごい日だなあ。Yさんは、冬場、毎日スコップで登山口の道を付けてくれている人だ。冬季間も多くの人が前岳・中岳に当たり前のように長くつで登ることができるのは、実はこのYさんのおかげなのだ。初めて会うのだが、お会いしたら冬のお礼をしようといつも思っていた方だ。  

女人堂のベンチ

ランチはいつもと同じ
 登山者は相変わらず少ない。曇天で、風がなく、少し蒸し暑い。昨日まで雨が降っていたので、地面はぬかるんで、木や石が滑る。軽アイゼンを持ってきたので下山は履かなければならなそうだ。一番難所である出だしの30分で3番石像。金毘羅石碑までは1時間半、女人堂の休息用ベンチが新しくなっているのに初めて気がついた。いつも人がいるので、目がいかなかったのだろう。2時間ピッタリで前岳山頂へ。ゆっくりランチをとり、誰とも会わない「私だけの前岳」をかみしめる。下山は1時間20分、昨日の雨で道はかなりぬかるんで滑った。行く前にカミさんに「クマに気を付けて」といわれてきたが、O先生によれば、ここの登山ルートはクマの食餌ルートから外れているようで、ほぼ見かけることはないのだそうだ。その代わり、ばっちりヒルは出はじめていて、O先生もちゃんと食われたそうだ。

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