No.312
森吉山・花の100名山を登る
[森吉山・1454m・北秋田市――2024年7月15日]
 3連休の最後は森吉山登山だ。友人のFさんが自分の車で運転して連れて行ってくれるというので、同乗させてもらうことにした。もう遠くまで山登りに行くのは、自分の運転では無理かもしれない、と思い始めていたので、渡りに舟である。スキー場からロープウエイに乗り、山頂駅まで。もうここで標高は1170m。いつもの前岳よりはるかに高い。曇天だが、雲の隙間からかすかに青空がのぞいている。30度に達していないのは確かだ。過去にはこのコースは軟弱なので、麓のヒバクラコースやコメツガコースが定番だったが、今日は初心者コースで、お花見歩きがメインテーマだ。先頭は私で、同年代の男3人組だ。

石森にて

ハクサンボウフウのミツバチ
 歩きはじめて30分で石森へ。そこから避難小屋を経て、1時間半で山頂へ。ニッコウキスゲが真っ盛りで。急坂もなく、山頂付近ではハクサンフウロの赤紫色が実にきれいだった。原色に近い花々が咲き乱れ頭がくらくらしそうになったが、白いハクサンボウフウにミツバチが面白いようにとまって蜜を吸っていた。カメラを向けたが、うまく写真は撮れなかったのが無念だ。山頂でゆっくりランチ。眺望はものすごいはずだったが、曇り空で何も見えなかった。山頂から山人平のお花畑に移動する人も多かったが、我々はここで十分、引き返すことにした。下山中、森吉山専門ガイドのGさんとバッタリ。相変わらずスリムでおしゃれで年齢を感じさせない。

 下山後は阿仁銀山にある、阿仁鉱山の「伝承館」と「異人館」を見学、3度目くらいだが、展示内容は変わっていない。写真撮影がダメなのは、展示品に「借り出し品」が多く、その人たちに迷惑がかかるからだそうだ。
 温泉はいつもの内陸線阿仁前田駅舎のなかにある「クウィンス森吉」。塩分濃度の強い、肌に滑らかな温泉だ。久しぶりに温泉に入った。前岳中岳は下山即自宅直行だ。
 帰ってから長い距離を運転して森吉まで連れて行ってくれたFさんに感謝し、夜一献。2日前の前岳に続いての山歩きで疲れたが、充実した一日だった。

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