岩谷山は秋田市中央部にある山だ。古来、信仰の山として知られていて、その背後に霊峰・太平山がそびえている。登山道は2か所あり、山門のある表参道登山口と、かなり標高のある場所に位置する温泉施設・ユフォーレ側からの登山口だ。山歩きとしては圧倒的に距離の長い表参道川が面白いのだが、欠点は登山道がいきなり民家と県道に挟まれて駐車場の確保が難しいことだ。そこで今回はユフォーレまで登り、その裏口の登山道から登ることにした。
今回のスノーハイクは、友人Fさんがスノーシューを買ったので、そのお披露目を兼ねたもの。ユフォーレから一気に頂上まで駆け上る予定だったが、昨日から降りつついた新雪のため、なんと登山道が消えていた。それでも半分近くはピンクテープを目安に問題なく登ることができたのだが、4合目から上のルートが見つからなかった。ここから本格的に頂上まで急峻な坂が続くのだが、西に行っても東をのぞいても、雪のため登山道はすっかり消えていた。

赤テープがあるが伐採用かルート用かよくわからない |

雪山は下山も楽しい |
そのあたりをウロウロしているうちに、頂上まで予定した1時間を超えてしまい、汗もかなりかいてしまったので体が冷えてきた。
そこで登頂をあきらめ、下山することにした。半分ほどでリタイアということになったのだが、全身汗びっしょりで、足腰もかなりへたって、雪の重さと怖さを実感することになった。ずっとラッセルをしていたから、結構いい運動にはなった。リーダーとしては(私)、頂上が目の前に見えているので、無理してまっすぐにラッセルすれば30分ほどで山頂に建てたのだが、Fさんは今日が初めてのスノーシューだ。無理はしないことにした。
下山後は湯フォーレの温泉で体を温め、食堂でおいしいとんかつ定食を食べて、帰ってきた。やっぱりスノーハイクは気持ちがいい。