No.321
前岳・スパイク長靴が正解だった
[前岳・711m・秋田市――2025年4月5日]
 天気予報は1週間前から晴れ。だから今日(土)を今年の前岳初登山の日と決め、準備してきた。駐車場には車がいっぱいだったが周辺は残雪もたっぷり。今日は長靴だ、と決めたのは大正解だった。登山道はドロドロ、ベチャベベチャで、昨日の雨がたっぷり残っていた。おまけに「四番」から上は大量の雪が残っていて実に歩きにくい。
四番でゆっくり15分ほどの休息をとり、息も絶え絶えになりながら女人堂まで。そこでスパイク長靴のうえからさらに軽アイゼンを着け、本格的な雪山登りで山頂へ。2時間半かかっている。山頂にはまだ1メートル以上の雪が残っていた。雪中登山なので両モモはいつ痙攣してもおかしくないほどピクピク、汗もかなりかいた。「歩く」という行為から、ちょっとでも外れた身体の動かし方をすると、すぐに全身にけいれんが起きてしまうような状態だった。我慢強さも山歩きの重要要素で、そこだけは少しずつ身についているのかも、ナンチャッテ。ヘロヘロになりながら女人堂にたどり着いたら山里から選挙カーの連呼がかすかに聞こえてきた。なんとも興ざめだが、まあ現実はこんなもんだろう。期日前投票していてよかった。まあ選挙はどうでもいいのだが、投票所で県議選の補選も行われていることを知らなかった。県議なんて誰一人知らないし無所属ばかりだ。鉛筆の倒れた先の人を選んだ。自分の半生で政治家の世話になったことは一度もない。掛け捨て保険を掛け続けているだけだ。もう何があっても彼らを頼ることはないような気がする。

水量はたっぷりある

女人堂で長靴にアイゼン
 山頂では体が冷えるので休まず、そのまま下山。
 去年登った時から5か月近く時間がたっている。体力はかなり落ちている。下山も2時間15分かかった。家に帰ってシャワーを浴び、昼飯を食べる気力もなく、あえなく事務所のソファーで昼寝。寝返りするたび身体のいろんなところが悲鳴を上げた。前岳は自分の体力のバロメーターだ。今年の前岳はきつかった。先が思いやられる。一からトレーニングやり直しだ。

 夜の10時には寝床に入ったのだが一度も目覚めることなく朝10時半まで熟睡した。12時間以上寝ていたわけで、これには自分でびっくり。筋肉痛はないが、たぶん明日あたりから節々は痛くなるのだろう。

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