No.68
寄り道・山菜・フランスパン
[東光山(592m・本荘市)――2014年5月18日]
 久しぶりの朝4時起きだ。外はもう明るい。いつもの駐車場へ5時集合。
朝ごはんは車の中でおにぎり1個と菓子パンに牛乳。これが朝早い山行の定番朝食になりつつある。昼食と行動食も一緒にコンビニで調達するのだ。
 そのコンビニもローソンよりはセブン&イレブンのほうがおいしいことが分かった。もっぱら最近はセブンの「金のおにぎり」やら「塩おにぎり」だ。セブン以外のコンビニおにぎりはまずい。コンビニのおにぎりだけは食べたくない。そんな偏見にも似た感情を、セブンでようやく払しょくすることができた。
 
 今日の鳥海山・七高山登山は1年でも特別の山歩き。県内で最も高い山であり、おまけに雪山で直登ルート。この山を極めれば今年1年の山歩きはもうどこであろうと楽勝。今年も無事に登れますようにと前日から祈るような気持ちで寝床に入る(だからいつも緊張で寝不足だ)。
 天気予報は「曇り午後から少々荒れ模様」だったが、朝7時、祓川登山口に着くと微妙な曇天模様。リーダー・Sシェフが即決で「中止」を決定。
 登れないことはないのだがが、景色は見えないし、寒くて頂上はかなりの強風、と予想、楽しくない登山はやめようとの判断で中止に。と同時に、すぐに同じ本荘市にある、近くの東光山に代替登山を決めた。
 今日の運転は自分の車ではなくK平さんの車に同乗。朝早いので車の中で寝てしまったのだが、カーブの多い山道を走っているうち、気分が悪くなってしまった。典型的な車酔いで。祓川登山口から変更先の東光山に向かう道路もカーブの連続。これで完全に気分はマイナスのほうに針が振れてしまった。
 それでも東光山は好きな山、ダラダラ、ペチャペチャ、楽しみながら2時間ほど楽しく歩いで山頂へ。
 日曜なので多くの登山者と出会った。山頂の小屋でランチ。先日の「山の学校」の山火事事件で何となく怖くなりガスコンロは不携帯。鳥海山山頂は風が強くてバーナーで調理をしている余裕はない、という理由なのだが、やはり熱いものが食べられないのは、ちょっとつらい。
 下山は1時間半。もっと早く下りられたが、登りでご法度の山菜取りがフリー。目星をつけた山菜をとりながらの、寄り道下山。
 天気は朝から比べれば少しずつ良くなってはきたが、最後まで気温は上がらなかった。鳥海山山頂ではたぶん強風が吹き荒れていたことだろう。

所々にこんな巨木が

最後までこんなうす曇り
 温泉は「道の駅おおうち・ぽぽろっこ」。県内の絵かきたちの力作が館内いたるところに飾られている珍しい道の駅だ。なかなかの美的センスのある交流ターミナル、と感心していたのだが、今回その理由がようやく分かった。もともとこの地域の名物町長M氏が、バブル時に金に糸目をつけず(税金だが)、買いあさり町の財産にした「バブル絵画」の一部なのだ。なるほど、そうだったのか。バブルの負の遺産を今私たちはこの温泉で味わっているわけだ。まあ、ひどい話といえばひどい話だ。朝の集合場所(駐車場)に戻ると、そばにあるモダンな建物に寄る。話題のおいしいパン屋さんだ。「パン工房 クネーテン」という店で、みんなにつられてワインつまみ用フランスパンと野菜サンドを買う。美味しければ、ここに来るたびに買って帰ることができるのだが。期待しよう。

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