Vol.364 07年9月1日 週刊あんばい一本勝負 No.360


新しい連載が始まります

 この週末は岩手山山小屋泊まり登山の予定だったが、雨模様のため中止。う〜ん残念。昨夜は待ちきれなくて準備のパッキングをしたばかり。何せ初めて背負う50リットルザックなので、シュラフや食糧など何度も確認し、できれば夜の散歩に担いで感触を確かめようと思ったが、それじゃ確実に職務質問もんですね。

 ところで、今月のHP「んだんだ劇場」に新連載がはじまります。
 著者は東北のある街に住む「森原健児」さん。テーマはイギリスのフットパスと、そこを毎年訪ねている家族の物語です。フットパスは私もあこがれでウオーキングの「聖地」のように思っていました。
 私も去年はソウルの「清渓川(チョンゲチョン)」を一人で歩いてきました。ソウルの中心街の、1日17万台の車が通行する高速道路を引っぺがし、暗渠を浚渫して魚の棲む清流にしたのは、今、大統領選に立候補している元ソウル市長の李明博(リ・ミョンパク)です。こんなすごい政治家がいるんだ、とその政治力に感動した覚えがあります。上流(ソウル中心街のど真ん中)から下流まで、わずか6,7キロしかないので2日間にわたってゆっくり歩いてきました。なにせ見上げると巨大なビル群ですから、ずっと不思議な近未来都市を歩いているような感覚が抜けませんでした。
 次はイギリスのフットパスを歩きたい、と思っていたら森原さんの家族が毎年かの地を訪れて歩いていることを知り、お会いしてお話を聞き、1年にわたって連載をしていただくことになりました。どうぞお楽しみに。
(あ)
見上げるとビル
夕方になると人通りは尋常でない

ピーク・ディストリクトのフットパス

No.360

いつまでもデブと思うなよ(新潮新書)
岡田斗司夫

 テレビで偶然に著者を見かけたら、げっそりとやせていた。デブという印象だけしかなかった評論家だが、やっぱり一念発起したんだな、と感心した翌日、新聞広告で本の紹介を見た。買って3時間で読了。減量本はタレントのもの(これは一過性でほとんどリバウンドする)を除けば、こまめにチェックをしているつもりだが、117キロが1年間で65キロになる減量法というのはすさまじい。すさまじいが、不思議ではない。私自身、いろんな減量法を身をもって試してきた。最終的には「食べたものを克明に記録し体重を毎日計る」という頭脳ダイエットが一番効果的……と思いはじめていた。その矢先にこの本が出たのだが、岡田が提唱している「レコーディング・ダイエット」は、ただただ食べたものを記録するだけ。あちゃ、おんなじだ。記録することが、なぜ効果的か、それが見事に論理的に語られている。岡田は太る人間を「欲望型」、太らない人を「欲求型」に分けて説明している。太る人間は頭脳からの食べたいという欲望に忠実な人で、欲求型は身体が欲求するものにしか反応しない。欲望型が頭脳派で、欲求型が肉体派という分類をしている。ダイエット本では久々のヒットになるのはまちがいないが、実は弱点もある。あれ、もう紙枚がないや。

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