Vol.887 17年12月9日 | 週刊あんばい一本勝負 No.879 |
早く病院へ行くべきだった… | |
12月2日 やっぱりだめだ。体が動かない。昨日の午後から仕事を休んで、寝床に入ったのだが朝起きても「だるさ」は変わらない。今日は土曜日。何もかも予定はあきらめて、一日おとなしく寝ていよう。 12月3日 症状は昨日と変わらない。熱があるわけでも寒気がするでもない。ひたすら体がだるく、体が冷えると咳が出る。食欲もない。原因がわからないので対処法がない。とりあえず布団を一枚多くした。あったかい空気で体を包んで汗をかこうと思ったのだが、その汗が出ない。ずっと体の芯のところが冷え切っている感じ。まいったなあ。それでも福岡国際マラソンは大迫の快走でいっとき体調不良を忘れさせてくれた。 12月4日 今日は朝から酒田市で打ち合わせがあったのが当然、無理。昨夜のうちにホテルをキャンセルし、関係者にお断りのメール。これで金、土、日、月と4日間ベッドから抜け出せない。もう遅いが金曜日の段階で医者に行くべきだった。市販薬で安静にしていればすぐに治る、というこれまでの過信を猛省。明日は病院に行こう。日を重ねるにしたがって咳はひどく、体も熱っぽくなる一方って異常事態だ。 12月5日 今日こそ「目覚めれば体すっきり」という最後の夢を見たかったが、だめ。体調は最悪。来週から始まる忘年会ラッシュにすべて欠席というわが生涯最大の屈辱の可能性も見えてきた。病院へ行く。判断は4日遅れ。危機的状況だ。T耳鼻科で治療を受け、薬をもらってきた。もうベッドの中でうじうじするのは嫌なので、着替えたまま仕事場へ。事務所でマスクをしながら一人仕事をしている。医者の処方を受けただけで半分治った気分に。 12月6日 昨日は医者に行き「ちょっぴり楽勝」ムード。夕食の蕎麦(Sシェフからの到来物)を久しぶりにおいしいと思って平らげた。寝床に入ると咳が止まらない。咳止めの薬も飲んだのに猛然と咳が出る。けっきょく眠られなくなって佐藤正午『月の満ち欠け』(岩波書店)を読みだす。こちらも止まらなくなりけっきょく読了。個人的には「生まれ替わり」というテーマに今一つ入っていけないが、まあすごい才能ですね。佐藤正午は佐世保在住のベテラン作家。今年の直木賞授賞式を「長崎から東京は遠い」という理由で(だけではないだろうが)見事すっぽかし、とネットニュースに流れていた。骨のある作家はまだ健在だ。 12月7日 久しぶりに熟睡。風呂にもはいったし夕食の「キムチ鍋」もおいしかった。散歩もできたし、やる気も徐々に出てきている。医者の薬を飲んで丸2日で、はやくも「風邪は削除」。やっぱり医者には早く行くべきだった。今更悔やんでも遅い。まだ酒は飲みたいと思わないし、コンビニに食べたいものは皆無。朝のコーヒーもだめだし、咳は止まっていない。おまけに古傷の右ひざの痛みも風邪と一緒にぶり返した。でも確実に完治に向かっている。 12月8日 自分の平熱のことが気になって昨日、体温計を買ってきた。最新の30秒計だ。普段は熱を測ることはないので自分の平熱数値を知らない。先日の病院行きで平熱がやけに低いのが分かった。かなり熱っぽかったのに35.1度しかなかったのだ。これがショックで測り始めたのだが、昨日の昼はやはり35度台前半。ええ〜ッ本当に低いんだ。夕食後は6度まで上がった。お風呂に入って寝床に入るときには6.5度になった。ようやく人並みになって安心したが、今朝起きがけに測ると5.9度だった。なんだかやはり微妙な数字だ。平熱と言いながら一日でこんなにも違うことに驚く。まあそこが分かっただけでも収穫とするか。 (あ)
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