歴史・民俗 |
2016年刊− |
金森 正也(かなもり まさや) A5判・148頁 定価2500円+税
ISBN 978-4-89544-608-2 江戸時代後期、諸国の風俗、習慣を知るために幕府は問状を配布、回答を求めた。その影印版・翻刻・現代語訳。加えて、注釈と解説を付し、カラー彩色絵図20頁を付した、日本初の「秋田風俗問答」現代語訳。
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「秋田風俗問答」とは
江戸幕府の右筆 (ゆうひつ) であった屋代弘賢(やしろ ひろかた)が各地の風俗、習慣を知るため問状を配布し、その回答を得たもの。秋田、越後、長岡、若狭、小浜など十数種の回答が現存する。 質問は131項目にわたり、それぞれの地方の年中行事や風習が細かく問われている。今でいうアンケート調査のはしりと言われている。『風俗問状答』は出羽国秋田領の「答書」である。主な執筆者は秋田藩の藩校明徳館の儒者、那珂通博(なか みちひろ・1748-1817)で文化11年(1814)に成立し、祭礼等の彩色図は文章では回答しにくい点を補うために添えられたものである。 著者略歴 1953年、秋田県生まれ。 弘前大学人文学部卒、早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得修了。県内高校教諭。そのほか、秋田県立博物館、秋田県公文書館などに勤務。現在、秋田県公文書館嘱託職員。 主な著書 『秋田藩の政治と社会』(無明舎出版) 『近世秋田の町人社会』(無明舎出版) 『藩政改革と地域社会─秋田藩の「寛政」と「天保」』(清文堂出版) 『秋田風俗絵巻を読む』(無明舎出版) |