Vol.195 04年5月29日 | ![]() |
田んぼが消える! | |
ついに、というか恐れていたことが現実となってしまいました。事務所前の四枚の田んぼのうち事務所寄り2枚になかなか水が入らなかったので、「これは何かあるな」とみんなで心配していました。外の2枚のほうは田植えも終わり周りの除草も済んでいるのに手前の2枚だけは田起こしのまま雑草が生えています。除草にやってきた所有者の石井さんに訊くと「減反なんだあ」と答えたあと、申し訳なさそうに「もう建物が立つから…」というではありませんか。やっぱり。このHPで季節の移り変わり毎に同じような角度からみた画像をアップしてきたのですが、たぶんこれがその光景の見納めになります。とくに右側の写真は建築予定場所の田んぼから無明舎をとったもので、この角度から事務所を見ることはもう完全にできなくなります。圧迫感があっていやだなあ、というのが個人的本音ですが、高齢な農業者・石井さんにとってはまた別の悩みや事情もいろいろとあるに違いありません。こればっかりは世の中の流れですから、すっぱりとあきらめるしかありません。う〜ん残念……。
(あ) | |
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アナログカメラで湯沢スケッチ | ||
(あ) | ||
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東北の謎めぐり | |
今週から久し振りの集中取材を始め、山形の米沢に住むIさんと2人で岩手や青森県を走り回っています。例によって私がカメラマン兼運転手、Iさんがライター兼ナビ役です。今回の取材は『義経北行伝説』と『東北謎めぐり紀行』が中心で、これに『道の駅とうほくガイド』の改訂版や『北海道・海の人国記』その他の補足取材が目的です。今回の取材で共通するのは「謎」です。平泉で死んだはずの義経が実は生き延びて北海道に渡っていた、という各地に残る言い伝えを追いかけ本にしようというもので、取材対象は本物か偽者かという「?」付きで言われているものが多いのですが、面白いように各地でちゃんと写真に撮れる証拠物件が残っています。今回の本ではその伝説をそのまま出すだけではなく、疑問点や著者独自の解釈を加えて、伝説の背景にあるものを探ってみたいと思っています。『東北謎めぐり紀行』は「十三湊はなぜ滅びたか」とか「どこに眠る支倉常長」など、東北各地に残る謎を30編集めて現地取材をし、東北の歴史ミステリーに迫ってみようというものです。 |
岩手県大東町観福寺に残されている、弁慶のものと伝わる笈(おい) |
どちらの本も「んだんだブックス」シリーズなので、写真は豊富に使います。今はちょうど木々の緑も生い茂り、天気も安定しているので絶好の撮影時期ですが、もう少しすると梅雨が始まるので、撮影はそれまでが勝負です。ほとんどの地域では田植えが終わっていますが、北上山地の山間はいまがちょうど真っ盛り。田んぼにいるおじさんやおばさんに石碑や神社の場所を尋ねながら、山深い里や三陸の海岸などを走り回っています。 (鐙)
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今週の花 | |
(富)
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