Vol.401 08年5月24日 | ![]() |
上野近辺・「かもめの日」・森吉ひとり登山 | |
久しぶりに東京2泊3日の旅。2日間とも夜は重要な会合(飲み会)があり、緊張したが、陽の高いうちはブラブラ都内をさまよった。上野で開催されている「薬師寺展」はぜひ観たかったものだが、会場に行くと80分待ちの長蛇の列にガックリ。お隣、芸大で開催中の「デッサウのバウハウス展」へ鞍替え。ピンチヒッターだったが、けっこう見ごたえがあった。 それにしても上野近辺は面白いなぁ。個人的には今最も注目の地域で、これも前から興味あった千駄木・往来堂書店を訪ねてみる(店長はいなかったが)。さらに両国の江戸東京博物館へ移動、「ぺりーとハリス展」を観てくる。お隣の国技館は場所中で、支度部屋入りする力士が到着するたび黄色い声が上がる。こちらもつられて垣根越しに間近を通る力士にシャッターを押す。それにしても力士の着物姿が「似合わない」。なぜなんだろう。とくに下っ端力士の浴衣姿がだらしなく感じられる。 今回の東京行きは行き帰りとも電車。飛行機を使わなかったのは電車の中でチェックする原稿と読みたい本があったから。一心不乱に4時間も集中できるチャンスはこんな時しかない。原稿チェックは2時間ぐらいで集中力が切れた。そのかわり(?)読書には集中。読んだ本は黒川創『かもめの日』(新潮社)。この小説は面白かった。黒川さんもこの1冊でプロの小説家としての地位を不動のものにしたのでは。ジャンル分けはもう古臭いが純文学とエンターテイメントが絶妙にブレンドされていて、もっと読みたい、という気持ちになった。 最後にちょっと自慢話を。17日(土)に一人で森吉山(1454m)に登った。生まれて初めて一人で山に登ったのだが、誰も褒めてくれないので、その夜は一人で祝杯。地図やガイドブックを何度も読み入念に準備して出かけたのだが、行ってみるとほとんど雪山で登山道は消えていて、うろたえた。のっけから通過点である一ノ腰山頂ルートを外れ、迂回ルートで道に迷い後から来た中年夫婦の後を付いていくことで切り抜けた。2時間半でどうにか山頂に立つことができたが、帰りが不安で早々と下山。途中で「山の学校」のM親子にバッタリ。再び一ノ腰分岐点前にして迂回ルートがわからなくなり、後から来た女性の後をくっついて一ノ腰山頂に。そこから一気に下山したのだが、災い転じて行き帰りを違うルートで楽しむことができたわけである。天気は上々だったが「雪」という難敵をまったく計算に入れていなかった。次の単独山行は太平山の予定だが、「ヤバイと思ったらすぐ下山」をモットーに、なんとか登頂したいものだ。 (あ) |
彼方にみえるのが森吉山頂 |
まじかで力士を見ても迫力が… | |
「薬師寺展」は長蛇の列 |
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