Vol.397 08年4月26日 | ![]() |
酒田と、ある1冊の本について | |
たぶん何十年ぶりだと思うのだが、早々と5月GW中の予定が決まった。毎年、GWは原則として事務所に引きこもり、個人的な原稿を書いたり、やっかいなデスクワークを片付けるのが定番で、外へは極力出ない「努力」をしてきた。それが今年は、山形酒田市の友人と鳥海山周辺を寝袋もって(使わないかもしれないが)うろつくことになった。4泊5日の山旅。うれしい。 実はこの本、5,6年前に小冊子の形でその原本が無明舎に送られてきたものだ。著者からの丁寧な手紙つきで「ちゃんとした本にしたいので、感想を聞かせてくれ」といった内容だった。もうどんな返事を書いたのかも忘れてしまったが「ちょっと物語が平板だなあ」という印象をもったことを覚えている。 その後、連絡はなかったのだが、本の「あとがき」を読むと、そのあたりで著者自身が長い闘病生活に入り苦闘の時期だったようだ。先の見えない闘病生活を支えたのは「この本を書き上げる」という強い意志だったようで、なるほど、小冊子で読んだ時とはまるで印象の違う本になっていた。いい本である。 (あ) |
このタイトルが大成功 |
鳥海山の眺望が素晴らしい酒田の街 | |
酒田で泊まるホテル |
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