Vol.395 08年4月12日 | ![]() |
右ひざ・アーカイブ・本屋大賞 | |
ぶつけたり、ねじったりしたわけでもないのに、寝て起きたら右ひざが痛み出した。4日前に雪の稲倉岳(秋田側からは冬しか登れない)を5時間も登り続けたので、その筋肉疲労だろう(それにしては4日後というのが腑に落ちないが)とタカをくくっていたが、痛みは止むどころか日を追って激しくなり、10日以上経ついまも、猛烈に痛い。そのおかげで今週はどこにも出かけず、ずっと事務所に閉じこもっていた。調べものをしたり、来客の応対をしたり、原稿を書いたり、ゲラのチェックをしたり、いつも繰り返していることをやっただけだが、一昔前に比べて一日にこなせる仕事量が半分くらいに減っていることに気がつき愕然。さらに根詰めて仕事をすると午後の五時前にヘトヘトになってしまう。以前なら二日あれば決着をつけられた仕事が4日以上かかってしまうのだから衰えは否定しようがない。
もうひとつ気になるのは、国の知的財産戦略本部で検討されている「国会図書館のアーカイブ化」。国会図書館に納本された出版物をデジタル写真にとって保存し、提供しようというものだが、これはちょっと驚きましたね。私たちのつくる小部数の本は図書館がある程度購入してくれることを前提に出版されている。それがこのシステムが成立すれば、ほとんど図書館での購入が見込めなくなる可能性がある。だから、あんまり認めたくないシステムではあるが、これが時代の流れ、といわれると、う〜んと考えこんでしまう。まあ、現段階ではいろんな問題が山積しているので、これから議論になっていくことだろうが、無関心ではいられない話題だ。 (あ) |
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