Vol.487 10年1月16日 週刊あんばい一本勝負 No.481


2週分、このニュースを休みます

新しい年になってから、ずっと雪が降り続いている、ような気がする。
当初は暖冬の予想もあったのだが、さすがに天候だけは予測不能だ。まったくの想定外なのだが、毎日雪と格闘している。

去年あたりから寄る年波に勝てず、ズボン下(ユニクロのヒートテックものを愛用)をはくようになった。以来、下半身に寒さを感じたことはないし、もちろん風邪もひいていない。このズボン下を併用すれば春秋用の薄いズボンもはけるので、従来のごわごわと重い冬ズボンから解放されたのも大きい。活動的になれるからだ。それにしてもこのユニクロのヒートテックと言うのはかなりの優れものだ。

1日2回、家の前の雪かきをするのも日課。これがけっこう楽しい。昔はこれが嫌で冬そのものも嫌いになりかけた。いまは現金なもので朝起きて玄関先に雪が積もっていないとガッカリする。雪かきマニアになってしまったのである。散歩や山歩きで足のほうは幾分自信あるのだが、腕のほうはからっきしダメ。その鍛錬に雪かきは最適だ。10分もやると腕が上がらなくなるほど筋肉は疲労する。雪かきをするとスポーツクラブにいったような「得した気分」になる。

スキーも冬になって3回も行った。太平山、矢島、田沢湖と、徐々にグレードを上げ。足腰をならしていったのが良かったようで例年なら2,3回滑ると飽きてしまうのに、今シーズンはそれがない。逆に「もっと滑りたい」と言う欲求が強くなるばかりだ。用具も身体になじんできたし、もしかするとスキーに関しては一皮むけたのかもしれない。

とまあこんなわけで雪のシーズンをけっこう楽しんでいる。
冬や雪を自分から迎えに行って積極果敢に娯楽に換えてしまった、と言っていいかもしれない。ぼやいても嘆いても憤っても雪は降るし、冬は来る。楽しんだほうが勝ち。

来週から2週ほど日本を留守することになった。よって週刊ニュースも2回分のお休み。帰ったら旅の報告をします。それでは。
(あ)

No.481

突然、妻が倒れたら
(新潮社)
松本方哉

 ときどき、この人が深夜に出演するニュース番組を観ていた。好きでも嫌いでもなかったが、あの深夜のフジのニュース番組はセットが暗くて気が滅入ったのも事実。ニュース以前に「照明不足だろ!」と突っ込みたくなる。日本人離れした顔立ちの女性キャスターのニュースを読む口調にもなじめなかった。解説者のあまりに個性的な顔立ちも、なんだかなあ、という印象だった。ニュースそのものに集中できない、こちらの意識を微妙にはぐらかす「夾雑物」が多すぎるのだ。メインのキャスターである著者にもテレビ的な違和感はあった。端正でまっ直ぐすぎるからだろう。そのキャスターが妻の病気でキャスターを降りた、というニュースを聞き、最初に思ったのは「これはすごいな」ということだった。筑紫さんも久米さんも徳光さんも小倉さんも女房が倒れても、ま、絶対にキャスターは降りない、のではないか。それをこのサラリーマン・キャスター(フジの社員である)はいとも簡単に(というわけではないだろうが)番組を降りることが出来た理由を知りたかった。本書を読んで、そうか息子さんの存在があったことを知り、胸が詰まった。どこの家庭にも起きて不思議のない物語がここにはある。著者のキャスターとしての力量も画面から受ける印象以上に中身のあるものだったことも分かった。

このページの初めに戻る↑


backnumber
●vol.483 12月19日号  ●vol.484 12月26日号  ●vol.485 1月2日号  ●vol.486 1月9日号 
上記以前の号はアドレス欄のURLの数字部分を直接ご変更下さい。

Topへ