Vol.499 10年5月1日 週刊あんばい一本勝負 No.493


GW前のゴタゴタはいつものことです

GWの直前に、逃げ込むように最後の本(前半期の)『はじめての秋田弁』ができてきた。かけ込みセーフというか、なにもこの時期に、というか、複雑な心境である。本ができても取次は休み、けっきょくは倉庫で眠っているだけ。印刷所や製本所や運送業者の人たちもGW中は休みたいだろうから、やむをえないのだが、梱包されたままの本だらけの事務所で過ごすのは実はあまり気もちのいいものではない。

というわけでGWスタート。こちらはいつものように毎日事務所に出舎、仕事である。昔から人が遊んでいるときは働く、と決めこんでいるような節があり、これはフリーランスで生きていくには、ここで差をつけなければ、というせつない台所事情に由来するものだろう。まあ、人さまが遊んでいるところに出かけても楽しくないし、遊ぶのはみんなが汗水流しているさなかのほうが快感がある。つくづく性格が悪い。

とはいいながら初日の29日、岩手県北上市にある仙人峠の上の山に登ってきた。雷雨注意報の出る中での山行だが、雨の中の山登りもそれなりの楽しみはある。県外の山というのはみなれていないぶん新鮮でいい。ここは通称、秀衝街道(平和街道)とも呼ばれ、錦秋湖の東南に位置している。往復4時間ほどの山行で、杉の巨樹や古峠を歩き残雪のブナ林を満喫してきた。雨の中でも春山漫歩というのは気分がいい。この後の山のサークルの日程は5月末の白子森(秋田市)登山までない。自分でどこかいい山を探して、仲間を誘い、登るしかない。初心者だからだろうが山は一人より何人もの人で行くほうがダンゼン楽しい。

家の寝室のリフォームもGW前(中?)の30日に終了。ホッとした。毎日のように仕事場の横からギーギーガンガン、職人さんたちが仕事をしていて現場音が聞こえてきて、何かあると呼び出されるから、ずっと落ち着いて仕事できる状態ではなかった。カミさんも常時他人が家に出入りする環境に精神的にまいっていたようだ。さらに毎日出るゴミの量も半端ではない。これに乗じたわけではないが、事務所倉庫の大型廃棄物をこのさい処理してもらおうと、何年も眠っていた備品類や書類を整理。すっかり家も事務所もスリムになってGWを迎えることになった。まずはめでたしめでたし。
(あ)

No.493

死なないぞダイエット
(デイアファクトリー)
北折一

ダイエット本は岡田氏の「いつデブ」以来久しぶりだ。岡田氏の本はある意味、究極のダイエット本である。これ以上のものは出ないだろう、と思っていたが甘かった。またしても強敵の登場である。ダイエット本は、一番に「知的」であることが重要である。昨今、タレントの訳のわからない食事療法ダイエットなど鼻で笑われるだけ。科学的根拠がないものは長続きしないからだ。ダイエットは純粋に医学の問題である。著者はNHKの「ためしてガッテン」のディレクター。もちろん岡田氏の大ベストセラーを知っての出版だから、相当の自信と覚悟があってのことである。しかしてこの北折ダイエット法、大原則は実にあっけない理論である。脳に食べる喜びに勝る「別の喜び」を与える、という単純なものだ。「別の喜び」とは「体重が減って行く喜び」である。そしてこの喜びを日常化してしまう方法といえば、日々「1グラム単位で体重を測ること」につきる。なるほど、岡田式レコーディング・ダイエットをさらに一歩進化させたあとが窺えなくもない。何よりもこの本の強みは、実際のテレビ番組で実験、検証され、多くの人の賛同を得ていること。ちなみに「死なないぞ」という刺激的なタイトルは、「肥満は死への直結の道」という警鐘と覚悟の意味を込めたものである。

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