Vol.915 18年6月30日 | 週刊あんばい一本勝負 No.907 |
手術に痛風、ストレス満載 | |
6月23日 白内障手術を受け、テレビがよく見える。まるで話題の8Kを見てるみたい。でもテレビにかまけてはいられない。運悪く東成瀬村のゲラが印刷所から上がってきた。昨日からずっとそのゲラと格闘中。ここ数日はこいつから目が離せなくなった。でも息抜きも必要だ。根詰めるとストレスが襲ってきてろくなことにならない。今日はSシャフと県展を見に行く予定。陶芸部門でSシェフは4年連続入選。これはなかなか普通にできることではない。 6月24日 珍しいことに昼夜とも街に出た。人がいっぱい出ていてビックリ。何かお祭りがあるのかな、と思ったら案の定、ヨサコイ何とかの前夜祭があるのだそうだ。県展を見て、昼は土崎の話題のラーメン屋にSシェフに連れて行ってもらう。夜も街にでたが、いつもガラガラの居酒屋が目いっぱい混んでいて驚いた。ところで最近、昼のカンテン・リンゴメニューに味噌汁が付け加わった。具材は乾燥野菜があるし、味噌汁も出汁入りペットボトル味噌を使っている。 6月25日 痛風っぽい痛みが左足首のあたりに。まいったなあ。そんなに酒も飲んでいないし、暴飲暴食もしていない。考えられるのはストレスのみ。もう半年以上、土日も仕事をする「原稿書き」暮らしが定着している。山にも行っていないし、息抜きの出張もほとんどない。要するに遊びがほとんどない生活をずっと続けてきたことがストレスの原因だ。今年これが二度目。今年は何をやってもダメなのかなあ。 6月26日 快晴だが、午後からは一雨来るらしい。お天気のようにこちらの気持ちも晴れない。昨日は何もしないで事務所のソファーに転がっていた。右足首が痛風症状が痛いのなんの。夜になって痛みは薬のせいでだいぶ和らいだが、階段を昇り降りはきつい。今日は眼科の検査。白内障の手術後の術後経過を診るもの。病院に行くのが億劫だ。ソファーに寝っ転がって本を読んでいたい。 6月27日 微妙な体調の善し悪しは日常のルーチンの異変で判断できる。たとえば毎日何も考えずに飲んでいる朝のコーヒーが「飲みたくない」。これは体調が悪い証拠。当たり前にやっていることに違和感があったり、嫌悪を感じる。痛風はだいぶ良くなったが、まだコーヒーを飲みたいと思わない。 6月28日 体調が悪いと本を読むのも持続力がなくなる。もどかしいが気力がついていかないのだ。昨夜、やっとのことで幕末の「円ドル」戦争を描いた『大君の通貨』を読了。米外交官ハリスのすさまじい守銭奴ぶりが幕末の混乱を招いたという筋立てだ。残るは2冊。『骨が語る日本人の歴史』と『戦国日本と大航海時代』。どちらも抜群に面白いのだが、それなりに歴史の専門用語が出てくるから、そのへんでパタリと思考が停まって眠りに落ちてしまう。ボンクラ頭を呪いたくなるが、睡眠の快楽には抗えない。 6月29日 6月も終わるが今日、久しぶりに新刊ができてくる。来月は2本、新刊が出る。でもみんな準備は終わっているので、7月はけっこうのんびりできそうだ。のんびりする方法が分からないのが問題だが、まあ、次に構想している本の執筆準備でもしようか、と思っている。もう30年以上も続けているアマゾンの日本人移民のお話だ。書いてはボツ、推敲しては投げ、何度も構想を組み替えたがものにならなかった中古品だ。これに手を入れて完成させれば、いちおう、やり残した仕事は終了ということになる。その先のことは皆目わからない。引退はまだ先だ。 (あ)
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