カナダ カナディアン 2000年7月、北米大陸のほぼ南から北へと連なるロッキー山脈のカナディアン・ロッキーへ旅立った。 カナディアン・ロッキーはロッキー山脈北東部に位置するカナダ領である。その東の玄関口、カルガリーに降り立つ。 カルガリーは、1988年冬季オリンピックの開催地であり、西部劇でおなじみの西部開拓の中心地でもある。 かつての荒野の大地を車で西へ。約150キロ程でやがてロッキーの山々が見え、バンフの街へ着く。何万年のかかって、氷河に削られてきた雄大なU字型のカール。切り立った岩峰、頂上に白い氷河の帽子を載せたロッキーの山々、緑あふれる豊かな森林、氷河から流れるエメラルド色の美しい湖。っこは多種多様な動植物の宝庫でもある。 古き良き時代、この雄大な荒野にはパラエオ インディアンと呼ばれる狩猟民族が住んでいたという。1880年代に、ロッキー山脈を貫いて大陸横断鉄道が開通し新しい社会が形成されていった。 ロッキー山岳地帯には、数多くの野生動物が生息しているが、その地域のほとんどが国立公園である。大型動物では、マウンテンゴート(白い野生のヤギ)、ビックホーン、ヘラジカ、カリブー、熊。そのほかシマリス。アカリス、ナキウサギなども生息している。 山岳地帯の森林は、ほとんどが針葉樹でモミ、カラマツ、ヒノキ、クロベなどの類の木である。森林帯の上は高山凍土帯で、その上は氷河、氷原である。亜高山森林帯から高山凍土帯にかけて夏は多種多様な高山植物が咲き競う。 カナダの国獣で、ダムを作ることで有名な「ビーバー」や、遠い海から川を1200キロ俎上、産卵する「サーモン」など、カナディアン・ロッキーは手つかずの自然に恵まれた興味ある観光地でもある。 |
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