スイス・フランス
アルプス
 1999年7月から8月にかけ、ヨーロッパ・アルプスの山々をトレッキングした。
7月21日、空路、フランクフルト経由でスイスのチュウリッヒ空港着。ここから列車で登山基地の街、アイガーの麓グリンデルワルトへ。さらに登山列車に乗り継ぎ、ヨーロッパ最高所のある鉄道駅(標高3454メートル)のユング・フラウ・ヨッホ駅に到着。この山岳鉄道は、1891年(明治24年)に開通したもの。その展望台からは、アイガー、メンヒ、ユングフラウの名峰が間近に迫り、ヨーロッパ最長の氷河・アレチ氷河が望まれる。
 翌日、スイス観光の中心地マッターホルンの麓・ツェルマットへ。ツェルマットは登山基地の街で、世界中の山仲間でにぎわっている。町中を、登山靴やストックを持っての登山姿で歩いても、全く違和感はない。また、ツェルマットは環境保全に気を配り、一般自動車の町への乗り入れを禁止している。従って、町中の交通機関は、昔ながらの馬車か、電気自動車のみ。という気の使いようである。ツェルマットから登山列車に乗りゴルナーグラートへ。ここも雪山と氷河の世界で、名峰マッターホルンを背景に、360度の大パノラマ、アルプスの山々が一望。ここから徒歩で、シュトックホルン山頂(3532メートル)目指し登山。
 帰路は、ゴルナーグラードより登山電車でローテンボーデンに下り。さらにここからマッターホルンを逆さに映したリッフェル湖畔を通り、トレッキングを楽しみながらツェルマットへと下った。
 7月30日、フランスのシャモニ着。今度はフランス側からアルプスの山々を望む。世界中のアルピニストを迎える街、シャニモは、世界屈指の山岳リゾートとしてオールシーズン山仲間で賑わい、フランスらしい華やかな雰囲気の漂う町である。
 シャニモ観光のハイライトはエギーュ・デュ・ミディ展望台からの展望。標高3842メートルまで一気にロープウェイで登ると、展望台はモンブラン山(4807メートル)の直下。シャニモ針峰群の遠望や、眼下のシャニモの街の一望を楽しむ。さらに、大氷河の上をロープウェイで渡り、国境を越えたイタリアのエルブロンネルまでテレキャビンで往復。テレキャビンからは、メール・ド・グラス氷河を眼下に、グランドジョラス針峰群、フランス・イタリアの美しい山々を望む。帰路は、途中駅、プラン・ドゥ・レギューユで降り、下山コースをシャニモ針峰群のすそを巻き、高原状の山腹を下る。このコースは、高山植物の観察が絶好のポイント。高山植物の女王、エーデルワイスにめぐり逢う。メール ド グラス氷河を右に望みながら、トレッキングの終点モンタンベールまで下る。
 モンタンベールからは、美しい三角錐のドリュが正面に迫り、奥には、エルブロンネルで見たグランドジョラスの北壁が望まれた。


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