Vol.116 02年11月16日号 週刊あんばい一本勝負 No.113


ご近所は毎日工事中!

 事務所の前と後ろで新築中の家もほぼ同時に完成に近づいているようで、これで騒音と駐車ラッシュから開放されるかとホット一安心していたのですが、なんと昨日(12日)から事務所のまん前にブルトーザーとトラックが数台地響きをたてて押し寄せてきました。何ごとかと思ったら、隣の家から先の道路の下水工事にとりかかるので事務所前を通行止めにする、というのです。いやはや驚きました。前から文書による通達はあったようですが誰も気に留めないまま、この日まで来てしまったようです。ちょうど玄関のドアがさび付いてボロボロになったので新しいものに取り替えてもらう日と一緒で、事務所前は引越しかなにかのようにごった返してしまいました。せっかく玄関が新しくなっても、その前を土砂を積んだトラックが塞いでいるのですから情けなくなります。これが一冬中続くのかと思うと憂鬱ですが、あまりイライラしないで耐えることにしましょう。御用のあるかたは駐車不能の可能性もありますので、ご注意ください。
(あ)

事務所前は通行止め

新しくなった玄関

ついに『武満徹全集』が出ました!

 CD55枚に書籍5巻からなる武満の全集が小学館から出ました。全巻予約で12万円ですが、その装丁のすばらしさもあって買ってしまいました(もちろん装丁が悪くても買うつもりではいたのですが)。装丁は堀川千秋という画家。小生の好きな日比野克彦と黒田征太郎をたして2で割ったような絵で、これには参りました。実はこの全集の編集長である大原哲夫氏とは友人なので、先日神保町にある小学館別館の編集室にお邪魔して、この絵描きのことを訊いたら、私も上京するたびに顔を出して新人をチェックしているすずらん通りの欅画廊で発掘した、というではありませんか。私は見逃していたのでしょうか。悔しくてなりません。実際に絵の現物も見せてもらってきました。こうした大家の全集に新人の絵描きを起用するのは珍しいと思うのですが、これは大原さんのヒットでしょう。この装丁で売り上げは2割り増しぐらいになるかも。もし全集を欲しいという方は小生までいってくだされば割引価格で大丈夫です。
(あ)

これがパンフ、装丁がわかりますか

No.113

ダイエットは人生の哲学!(晶文社)
リチャード・ワトソン

 ことダイエットに関して医者や哲学者はほとんどが無関心を決め込んでいる。理屈(理由)がシンプルすぎるからだ。肥満は消費するより摂取する量が多い、これ以外の原因はないのだ。が、ダイエットは多くの人にとって「人生の最大の困難」になりつつある。減量に成功してもその95パーセントは元の体重に戻る。禁煙よりもはるかに難しい一大事なのだ。本書は肥満とリバウンドの精神構造にはじめて斬りこんだアメリカの哲学教授(デカルト研究)の堅苦しくないユーモラスな指南書である。著者自身も食べることが好きで毎日ジョギングを欠かさない。「10キロ体重を減らしてそのまま保つには、生きかたを変えなくてはならない。それは、生まれてこのかた経験したこともない苦行になるだろう」と脅しながら、「あなたは、生きているうちに、なにか困難なことをなしとげてみたいと思わないだろうか?」と挑発する。小生もこの本に刺激を受け2ヶ月で10キロ減量した。この本がすごいのは減量後のリバウンドに対する生き方指南が見事に哲学談義になっていて説得力があることだ。

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