Vol.1260 2025年2月22日 | ![]() |
汚れないメガネは、ないの? | |
2月15日 もう3年以上、同じメガネをかけている。メガネそのものは6本ほど持っている。いまのものが気に入っているのはシンプルで軽くて、デザイン的にも心理的負担が少ない。問題なのは汚れが目立つこと。いや汚れ易いこと、か。メガネの着脱回数が多くなったからだ。散歩や山歩きの時、ポケットに入れていることが多くなった。朝ちゃんと「メガネクリーナー」できれいにしているのにレンズ面はすぐにゴミが付着、きたなくなってしまう。フケが多くなったのも致命的だ。逆流性食道炎の薬の後遺症でフケが出る、とネットに書き込みがあったが、真偽のほどはわからない。でも確かに薬を飲み始めてからフケが多くなったような気がする。ゴミのつかないメガネって、開発されないだろうか。
2月16日 穏やかな春のような日曜日の朝……と思ったら大粒の雨が落ちてきた。ある遠方の著者より、昔書いた論考を本にしたいという依頼が来たが原稿がデータ化されていない。知り合いの印刷関係者にOCR(自動原稿読み取り機)で活字データにしてほしい、と頼んだら、「今はOCRなんて誰もやってないよ」と断られてしまった。手動で原本からテキストデータを作るしかない。その印字をする人も少なくなった。日本語の難しい論文を活字に起こす作業は、ある程度の素養がないと難しい。この週末は右往左往して、どうにか適任者を見つけてホッとしている。 2月17日 「どこか行きたい街ってありますか?」と友人に訊かれた。海外ではドバイあたりなら行ってみたいが、未来都市といえばブラジルの首都ブラジリアもいってみたい街だ。もう何十回もブラジルに行っているのにブラジリアには立ち寄っていない。何もない砂漠やジャングルに突然都市が出現する、というのが昔からたまらなく好きだ。ペルーのマチュピチュも似たようなものだ。今度、ブラジルに取材旅行に行くときはエミレーツ航空を使いドバイ経由でサンパウロまで行こうと決めた。サンパウロからベレンへ行く際は、真ん中にあるブラジリアで途中下車。こうすればスムースに憧れの二つの新旧の未来都市を訪ねることができる。 2月18日 寒波、大雪、大災害とマスコミは騒ぎだが、いまのところわが街はそれほどの積雪もない。予報のように今日明日にドカンと大雪が来るのかもしれないが、まあ冬はそんなもの。心構えと覚悟はできている。逆に雪の降らない冬というのは疑心暗鬼の塊になり、心落ちつく暇がない。それよりも年齢のせいか散歩のとき、ネック・ウォーマーが欠かせない。もうこれがないと首筋が寒くて、歩くのが楽しくなくなった。 2月19日 仕事場から見える外は真っ白、銀世界だ。こうなるとさすがの雪国育ちも、「ついにきたか…」と嘆息、観念するほかない。こんな降り方が3日続くと間違いなく現代では災害級のニュースになるのは必定だ。もう、そっちの不安のほうが勝ってしまう状態といっていいかもしれない。こんな日に限って、外に出かける用事が2つある。後回しにできない用事だ。車は雪対応の4wDだが、道路状況のほうが心配だ。まともに車が走れる道路ではない。 2月20日 幸いにも雪は続かず、昨夜から小康状態を保ったまま。この程度なら例年並みで心痛めるほどではない。とはいうものの地球的規模で考えれば、不安は年々大きくなるばかりだ。昨今の自然災害のほとんどは、温暖化による気候変動が要因なのだから、一過性のアクシデントではない。北極の寒波は、いわば永久凍土のような氷が担保しているもので、一定のリズムで寒さをもたらしてくれるのだが、そのリズムが温暖化で狂ってしまったのだから、もう人間の手で為す術はない。 2月21日 わが広面地区は大学の附属病院ができたことにより発展した街だ。その余禄で病院だけは「イヤになるほど」ある。小児科でもアレルギーに特化したクリニックや糖尿病や睡眠、頭痛の専門医院まである。駅東といわれる手形・広面、横森方面だけでも50を超える病院があるというのだから驚いてしまう。そんな中、長く通院していたK医院が2月いっぱいで廃院。最後の薬をもらいに行くと、療養中のK先生に替わって臨時に診察中の先生がいた。お話し好きの方で、血圧の下が高いのは「腹が出ているから」といわれた。訊かれもしないのに「自分も逆流性食道炎だ」と打ち明けたり、ジェネリックは偽物薬だから本物の薬を飲んだほうがいい、と力説する。医師にもコミュニケーション能力は必要な時代だ。 (あ)
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