Vol.129 03年2月22日 週刊あんばい一本勝負 No.126


珍しいお客様

 直径2メートルのヘリウムガス・バルーンにデジカメを搭載し、地上から液晶テレビでモニター、ラジコンでカメラ操作しながら空撮する会社の社長が来舎しました。社長の澤木徹さんは昔田沢湖のリゾートホテル「四季彩」の支配人で、よくお世話になった方です。知り合いだからというわけではありませんが、このビジネスを新聞で知ったとき、「あっ、うちの仕事に使えそうだね」と思ったものです。ヘリやセスナを使うと高額な料金を要求されるため、企画そのものに制限があったのですが、このバルーン・デジタル空撮だと簡単にいろんな応用がききそうです。この方法を使って可能な企画をさっそく考えているところです。
(あ)

澤木さん

営業チラシ

東成瀬村と縁がふえそうだ

 数年前、都会から秋田県雄勝郡東成瀬村に移住してきた杉山あおい、彰夫婦のトンチンカンな田舎暮らしを綴った『田舎暮らしご馳走帖』と『「時代遅れ」入門日記』の2冊の本が同時に刊行になりました。二人はともに30代の若夫婦で、そのキャラクターが正反対、にもかかわらず珍妙な迷コンビで、立ちはだかる難問、大問題をヨタヨタ、フラフラ解決しながら村に溶け込もうと必死の努力を綴った生活記です。生活記は夫婦のホームページ「んだすか。」に連載されたのですが、その文章を抜粋、編集したものです。連載は今も続いていますので興味のある方はどうぞ。それにしても去年あたりから東成瀬との不思議な縁を感じています。最初は村長からの依頼で「村にネット書店」を立ち上げるお手伝いをしました。そのあとは杉山夫妻のホームページに魅せられ編集の日々。その最中に信じがたい蕎麦と出会いました。これも東成瀬村に移ったばかりの栗田健一さんがうつ「神室そば」でした。栗田さんは店舗を持たず通販だけの蕎麦屋さんです。舎員は皆この蕎麦に夢中で、毎週食べているものもいるほどです。去年までほとんど意識することすらなかった「東成瀬」という村が無明舎では重みを持って語られる地名になってしまいました。。
(あ)

杉山夫妻の2冊の本

ISOサンプリング調査はじまりました

 舎内では、7月のISO認証取得に向けての重要な一歩である「サンプリング調査」が今週の24日から28日まで実施中です。19日には柴田を座長に入念な事前説明会が開かれ、活発な質疑応答がありました。今回のサンプリング調査は、いわばISOという「環境問題を意識する以前の状態を計測」するのが目的で、環境負荷が大きい電気やガソリン、紙などに関して、信じられないような細かなデータをとり、記録するためのものです。

事前調査の舎内説明会
 このサンプル調査で出た数字をもとにISO審査に適した目標値を設定し、そのクリアーに向けて舎内が一丸となって取り組んでいくわけです。詳しくは責任者である柴田真紀子の『小雪の「ISO取得」うるうる日記』に同時進行ルポを連載中ですので、そちらをご覧下さい。ともかく舎内には「紙ッ切れ一枚捨てられない」という、仕事とはまた別の張り詰めた緊張感が漂っています。
(あ)

今週の花

 今週の花はチューリップ、ガーベラ、ポピー。届いたポピーは6本で、そのうちつぼみが4本。その日のうちに1本が開花。翌日もう1本、さらにまた翌日に1本咲きました。花瓶が目の前にあるため、つぼみが開いていく様子が見られます。さなぎが脱皮するようにガクが割れ落ちるのですが、それが数時間の出来事なので、なかなか見ごたえがあります。今回3本目のつぼみが開いていく様子を撮影しました。午前10時頃と夕方4時頃の写真です。午前中はシッカリ閉じていたつぼみが夕方には今にも咲きそうな状態になっているのが分かります。残念なのはガクが落ちる瞬間を見ていないことです。いつか絶対決定的瞬間を見届けたいと思っています。
(富)

午前10時ころ

夕方4時ころ。
右側のつぼみが開きそう・・・

No.126

女は男のどこを見ているか(ちくま新書)
岩月謙司

 読みはじめて「おもしろい!」とはまるが、読みすすめるうちに「まてよ。これは竹内久美子じゃないか?」という疑念に囚われ、カバー裏の著者略歴を読むと、あちゃ、専攻は「動物行動生理学」。やっぱりそうか、と眉に唾する。男と女の生物学的違いを知れば、もうあなたは明日からもてまくる、とあおるわけだが、竹内久美子ほどトンデモ度はひどくない。なるほどフムフムと納得しながら読み進める。「女性は愛さえあれば生きていけるが、男は知恵と勇気がなければ生きていけない」というのが骨子で、「命よりも誇りが大事」「ブランドを身につける男よりは、ブランドになろうとする男になるべきだ」とあおり「人の生きる目的は、いかにたくさんの悦びを得たか、いかにたくさんの思い出を作ることができたか、ということで」「いい人生を歩んでいるかどうかは、歳とともに、一日が長く感じられるようになったかどうか、充実した日々が増えたかどうか、そして、自分の家で食べる料理が一番おいしいとかんじるかどうかで判断できます」といったあたりに着地する。

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